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や団に発破をかけたザコシショウ、SMA芸人の絆エピソード

や団に発破をかけたザコシショウ、SMA芸人の絆エピソードの画像1
や団(や団 SMA BeachV 公式サイトより)

 10月8日に行われた『キングオブコント2022』で3位となったSMA NEET Project所属「や団」に注目が集まっている。

 結成15年のや団は、本間キッド、中嶋享、ロングサイズ伊藤のアラフォー3人組。これまで、キングオブコントで6回準決勝に進出しており、今回初の決勝進出で見事3位となった。

「決して派手なトリオではないものの、オーソドックスなスタイルのコント師として、ライブシーンでは存在感を発揮していました。今回やっと賞レースで結果が出て喜んでいる仲間の芸人も多いです」(お笑い事務所関係者)

 実力者ながらも、これまであまり結果が出ずくすぶっていた、や団。そんな彼らに、ひっそりと発破をかけていたのが、事務所の先輩であるハリウッドザコシショウだ。

 ザコシショウは、『アメトーークCLUB』で有料配信されている「地上波ではできないプレゼン大会!」で“売れる率0% 手詰まり芸人”という企画をプレゼン。そこで紹介した数組の“手詰まり芸人”の中に、や団が含まれていたのだ。

「ザコシショウは、や団について“とにかくネタに爆発力がない”と酷評していました。しかし、その後キングオブコントの決勝に進出し、本番ではしっかり爆発力の片鱗を見せた。ザコシショウもただや団を貶しただけでなく、“や団はこんなもんじゃない”と信じていたからこその厳しい言葉だったんでしょう。SMAの絆と、先輩からの期待に応える後輩の姿に感動しました」(同)

 10月12日放送のTBS系『ラヴィット!』にも出演したや団。初登場ながら、中堅芸人らしい落ち着きっぷりを見せた。

「地上波のバラエティーにはまったく慣れていないはずなのに、慌てる様子もなく、自分たちのペースでうまく立ち回っていました。初登場の芸人は、下手に前に出すぎておかしな空気になったり、まったく話もできずに、いるのかいないのかわからなくなったりすることも多いのですが、ちゃんと“いい感じの存在感”で生放送にも馴染んでいました。一発ギャグを振られたときも、堂々と披露しつつしっかりスベるという、イジりやすいパターンにハマっていましたね。あの感じであれば、今後も地上波のバラエティーでいろいろと使いどころがありそうです」(テレビ局関係者)

 最近では、錦鯉、なすなかにしなど、“おじさん芸人”のブレイクも続いている。

「勢いがある若手芸人もいいんですが、落ち着いたおじさん芸人の空気感は、昨今のバラエティーにフィットしやすい。後輩芸人たちにイジってもらってもいいだろうし、普通にグルメロケをやってもいい。下手にハードルが高くなることもないので、企画も考えやすいんです。そういう意味でや団は制作サイドにとっては計算できる芸人さんですし、何よりネタが面白いのが助かりますよ。もっといろんなメディアに出ていってほしい芸人さんです」(同)

 遅咲きのアラフォーコント師がブレイクするのも、時間の問題か。

 

浜松貴憲(ライター)

1980年生まれ、東京都出身。大学卒業後、出版社に入社。その後、いくつかの出版社を渡り歩いた末に、現在はフリーライターとして、テレビ番組、お笑い、YouTubeなど、エンターテインメント全般について執筆している。

はままつたかのり

最終更新:2022/10/19 11:00
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