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明石家さんま、NHK Eテレ初登場で明かす「エゴサしない」「生きてるだけで丸儲け」の意味

文=寺西ジャジューカ(てらにし・じゃじゅーか)

明石家さんま、NHK Eテレ初登場で明かす「エゴサしない」「生きてるだけで丸儲け」の意味の画像1
明石家さんま

 10月29日に放送された『ワルイコあつまれ』(Eテレ)は、2時間スペシャルの特番。この拡大版にゲスト出演したのは明石家さんまだった。

 さんまが企画・プロデュースしたアニメ映画『漁港の肉子ちゃん』(原作は西加奈子の同名小説)は今年9月にEテレで放送されたが、さんま本人ががっつり同局に出演するのは今回が初だという。紳助・竜介が出演する『人形劇 三国志』はよく教育テレビ(現・Eテレ)で再放送されていたが(本放送はNHK総合)、さんまに関しては48年の芸能人生で初めてなのだ。

 今回、さんまが登場したのは香取慎吾と子どもたちが記者となって質問する「子ども会見」というコーナー。司会を務めるのは稲垣吾郎である。さんま、香取、稲垣。10年前の日テレのゴールデンで見られそうなキャスティングだが、今回の共演はEテレだ。以前、「俺は木村(拓哉)派や」と口にしていたさんまの『ワルイコあつまれ』出演は、いろいろな意味で感慨深い。

 さんまと香取は、7月30日放送『第11回明石家紅白!』(NHK)で共演したばかりである。一方、さんまと稲垣の共演はかれこれ6~7年ぶり。毎年恒例だった『さんま&SMAP!美女と野獣のクリスマススペシャル』(日本テレビ系)以来ということになるか? 

稲垣 「もうたぶん、6年とか7年ぶり」

さんま 「いろいろ騒動があったのは7年前なのか、あれは」

稲垣 「騒動ですか? すいません、お騒がせしました(笑)」

 SMAP解散の頃を振り返る、さんまと稲垣。しかし、このコーナーに出演している子どもたちは、香取慎吾や稲垣吾郎は知っていてもおそらくSMAPは知らない世代である。時が過ぎるのは早い。

ネタ帳を信用しないさんまの「笑福亭さんま」時代

 さんまと幼い子どもたちのセッションというのも、既視感があってなつかしい。『あっぱれさんま大先生』(フジテレビ系)が放送されていたのは1988~2004年だが、基本的にこの人は子どもの相手をするのがうまい。かつて、コラムニストの故・ナンシー関はさんまについてこう評していた。

「個人的な好みで申し訳ないけど、数年前からさんまに注目してます。共演者が大物だろうが子供だろうが、極端に言えば動物だろうが、だれと一緒でも芸風が変わらないし、すり減らない。天才ですよね」(朝日新聞 1996年5月8日から)

 まず印象に残ったのは、以下の質問に対するさんまの回答だ。

――さんまさんは、お笑いのノートというかネタ帳はあるんですか?

さんま 「あります。持ってますけど、書いたものは面白くない。書きものは、あくまで書きものやねん。だから、脳にインプットされたものしかほとんどダメ。書いたもので成功したのは、あんまりないね。でも、キチッと書いてそのままやってる人もいます。俺はたぶん、体でいくタイプなんで書いたらダメだと思うんですけども」

 明石家さんまになる前、彼は「笑福亭さんま」だった。噺家時代のさんまの落語は、かなりイマイチだったという話をよく聞く。やはり、ノートなどに記録した時点で、そのネタは彼の中で腐ってしまうのだろう。そういう意味で、さんまの師匠が笑福亭松之助で本当によかった。

 続いては、こんな質問が。「芸能界で敵なしだと思いますが、HIKAKINよりすごいんですか?」

 40代の筆者からすれば「さんまとHIKAKINを同じ土俵に並べるの!?」と、思わず後ずさりする問いかけだ。つまり、子ども記者ならではの質問ということ。こんな変化球は、彼ら彼女らしかきっとできない。さんまは爆笑しながら返答した。

「ハハハハ! HIKAKINはHIKAKINですごいな。わかるわかる、それはわかる。HIKAKINも敵やな、我々からすると。1番の敵はYouTuberやから。俺らテレビで育って、テレビで死にたいねん」(さんま)

 67歳にして、まだHIKAKINNとリアルに張り合っているさんまが改めてすごい。おそらく、子ども記者の世代からするとさんまよりHIKAKINのほうが有名なのだろう。物心付いた頃からYouTubeを知る世代の感覚は、さんまにも新しい地図にも筆者にも共感は難しい。

さんま 「僕は67歳で、テレビの世界で50年近くやらせていただいて、テレビで育ってテレビで生きてきたっていうのがあるので、あくまで最後まで……ダメかもわかりませんけど、テレビで頑張りたい」

――YouTubeに出ないんですか?

さんま 「出ない(笑)!」

 テレビ芸を確立した先駆者としての意地か? まあ、たしかにさんまが今からYouTubeに出る必要はまったくないと思う。ただ、「60歳で引退」を公言しておきながら、後に撤回した“前科”がこの人にはある。つまり、人は変わるのだ。一寸先は闇。たとえば、関根勤のYouTube「関根勤チャンネル」あたりなら、明石家さんまがフラっと出演してもおかしくはない気がする。

香取 「普段、YouTubeは見ませんか?」

さんま 「見ないようにしてる」

香取 「出演じゃなくて、見ることもしないんですね?」

さんま 「もう、悔しい! 悔しいから(見ない)」

――なんか、負けず嫌い。

さんま 「頑張り屋さんと言ってくれる(笑)?」

 スポーツ好きのさんまがYouTubeを見ないのは、逆に覚悟と胆力が必要だと思う。それどころか、この年齢になってまで悔しさを覚えてしまうさんま。やはり、彼はまだまだ引退しなさそうだ。

 さんまと縁遠いものといえば、YouTubeの他にインターネットも挙げられる。

香取 「SNSでエゴサーチとかしないですか?」

さんま 「絶対、しない! 俺らの時代(世代)は(悪口に)弱い。俺ら、週刊誌で叩かれたりいろいろしてきてますけど、(SNSに悪口を)書いた奴の住所調べて事件を起こすかもわからん。殴りはできないけども、家の周りを太鼓叩いて歩くと思う」

――でも、エゴサーチすることで自分のいいところが知れたりとか、悪いところを知れてそれを改善できたりとかできる。

さんま 「そういう人もいるけど、ちょっと我々は時代的についていけない世代になってる、人の悪口を言うなんて。こっちは、人の悪口は言わないタイプの人間なんで」

 さんまといえば、一般人に街中でお尻を蹴られ、怒るでもなく「ナーイスキック!」と返した男だ。もし悪意を向けられても真正面から相手せず、戦わずにスルリとかわすに違いない。彼の性質は今回の回答によく表れていると思う。

 あと、さんまがネットの風評を視界から排除し、松本人志がネットでの風評をナイーブに気にしている現状も面白い。ネットに対する両者のポジショニングは、違いが意外に鮮明だ。

 そして、さんまが“悪口を言わないタイプ”と自称した真意。フリートークの中で、流れに乗じて相手を腐すことはある。しかし、彼の芸風はいわゆる“悪口芸”ではない。陰湿な悪口も言わないタイプだと思う。人格うんぬん以前に“自分大好き”なので、悪口を言うほど他人に興味がない印象を受けるのだ。だから、「エゴサーチはしない」は納得だ。

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