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単独ライブツアー『お前ら愛してるぜ』インタビュー

「お客さんとの距離を詰めたくなってきた」“コント職人”ラバーガールの現在地

『エンタの神様』(日本テレビ系)などで知られるコント師・ラバーガールが、2年連続で全国ツアーを開催する。1月21日から東京・俳優座劇場を皮切りに、「お前ら愛してるぜ」なるタイトルで全国13箇所をまわり、新ネタライブを行うという。昨年は公式YouTubeチャンネルも開設。芸歴18年目を迎えた2人に、最近の活動を振り返ってもらった。

――1月21日の東京公演を皮切りに、単独ライブツアー『お前ら愛してるぜ』が始まります。2018年夏に全国で『ベストネタライブツアー 爆笑オンステージ』を行ったばかりで、なぜこんなに短いスパンでの開催になったのでしょうか?

大水 これまでは、1回単独をやると半年以上は何も考えたくないから結構空いちゃってたんですけど、今回はたまたま会場の空きが出たので、やることになりました。

飛永 去年の夏の時点で、1月にやることはもう決まってたよね。最初は企画ライブでお茶を濁そうかとも考えていたんですけど、「せっかくいい会場でやらせていただくので(東京公演は俳優座劇場)、ちゃんとしたものをやらないと」って思って、重い腰を上げました。

――では今(12月中旬)は準備の真っ最中ですね。いつもどんな感じでネタ合わせしてるんですか?

飛永 話してるうちに「あれって、どういう意味だっけ?」ってなって、お互いスマホで調べるときがあるじゃないですか。あのー、大水さん、ああいうときたまにゲームをいじっているのは、いまだにやってるんですか?

大水 あぁー……あるねぇ。

飛永 あるんですね。俺もある(笑)。

大水 俺が座る席はだいたい後ろが窓だから、「反射してないかな」って角度を気にするときはある。

飛永 お互い、同じスマホゲームをやってるんですよ。そのゲームが毎日15時に更新されるので、14時55分くらいになると、2人ともそわそわし始めます。

――その時間を避けてネタ合わせすればいいのでは……と思いますが、仲良しですね。ラバーガールさんの18年の大きな出来事といえば、YouTubeチャンネルの開設があると思います。なぜ始めたのですか?

飛永 去年のツアーはベストネタをやるものだったので、その映像を撮ってYouTubeに流せば一石二鳥じゃないか、と。そうしたら、YouTubeに漂っている、誰かが勝手に上げたネタ動画を駆逐できるんじゃないか、というのもありました。テレビの違法アップロードだと、番組の著作物なので、自分たちには消す権利がないんですよ。それに、東京03さんやサンドウィッチマンさんもオフィシャルチャンネルでネタ動画を上げているので、「そういう人たちがやってるなら我々も惜しみなく出していかないと」と思ったところはあります。

大水 今、そんなにネタ番組もないしね。こっちから見せていかないと。

飛永 僕ら、テレビと単独でネタが全然違うんです。「テレビでは見たことあるけど、ライブのネタは見たことがない」って人がいっぱいいるので、見てもらうチャンスでもあると思います。こんなに乖離してる人、ほかにいないんじゃないかな?

大水 あんまりいないと思いますね。テレビだと、「テンポがいいネタで」とか「そんなにぶっ飛んだ感じでなく」とか、いろいろオーダーがあって作ってる場合があるんですよ。

飛永 あるよね。「ニュースキャスターとリポーターみたいな設定で、緊迫した状況のネタで何か1本ないですか?」とかね。

――そんなに細かいオーダーがあるんですか!?

大水 番組によってはありますよ。

飛永 その通り作りますけど、自分たちのネタじゃない感じはしますよね。

大水 その番組ではそれが求められてるってことだから。ライブだったら好き勝手できるので、余計違う感じのネタが増えるのかもしれないですね。YouTubeチャンネルのコメントを見ると、「こういうネタもあるんだ」って書かれていることが結構あります。

――かなり若手の頃のネタもYouTubeに上げてますよね。昔のネタを見るのは気恥ずかしいという芸人さんもいますが、お2人はどうですか?

飛永 やっぱり昔のほうが尖ってるし、「最後の1ボケさえ面白ければいいや」って感じのネタは今見ると恥ずかしいですね。ちょっとエゴが過ぎるかなって。

大水 「そんな尖らなくていいよ」って言ってやりたいよね。それと、単純に「下手だな」って思う。もっと上手い人がやればおもしろいのになぁ、とか。

飛永 ただ難しいのが、昔のネタを今やると、上手くなっちゃってるから、あんまりウケないんですよ。当時は下手だから淡々と無表情にテンポ良くやってたんですけど、今は間を取ってツッコんだりボケたりしてるんで、同じ台本でやると超スベるんですよね。数年前のライブで、「最近やってないネタをやったら、ファンの人は笑ってくれるんじゃないか」と思ってやったら超スベりました。

大水 一昨年の年末ね。嫌な年の終わり方だったな。

――上手ければいいというものでもないんですね。

飛永 そうですね。それと、昔はどちらかというとツッコミでわからせる作りをしてたんですけど、今はボケをおもしろくしてるので、ツッコミが弱くはなってるんですよ。

大水 「なんでですか」とか「そういうことじゃないですね」とか、そういうツッコミばっかりになったね(笑)。

飛永 だから「昔のほうがよかった」っていう人もいます。でも、ある程度は経年変化を良しとしてもらわないとね。

大水 ずっと同じようには、やれないよね。プラスの変化としてとらえてほしい。

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