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菅義偉首相の本音「五輪を中止したい」…強行開催の感染爆発で秋の衆院選“自民党の大敗”

菅首相「本当は五輪を中止したい」の真相

 さて、東京五輪開催に猛進している菅首相だが、現代はまったく違う見方をしているのが面白い。

 菅首相は五輪中止する可能性があるというのである。

 6月11日から英国コーンウォールで行われるG7サミットでは、菅が世界に対して「安全・安心の東京五輪」をアピールする見込みだという。

「豪州代表の来日に合わせ、官邸内ではスタッフが競うようにしてNHKなどテレビ局に電話をかけまくり、『来日の模様を報道してほしい』と要請しました。官邸の圧力と受け取られたかもしれませんが、五輪の気運を高めるためには、手段などを選んでいられない」(官邸スタッフの1人)

 現代で、政権の現役閣僚のひとりがこう打ち明けている。

「菅さんは、ホンネを言えば五輪を中止したい。『五輪反対』の世論を無視して強行開催し、その後に日本国内で変異株が広がって感染爆発が起きれば、秋に行われる衆院選で自民党が大敗するのは確実です。だから、中止できるならそうしたい。

 しかし、この期に及んで中止を日本側から宣言すれば、IOC(国際オリンピック委員会)とは完全に決裂し、いったいどれほどの損害賠償を請求されるかわからない。当然、責任は総理が負うことになる。止めるに止められない。もはや、『どうか何も起きないでくれ』と祈るしかない」

 さらに菅の側近たちは最近、懊悩のあまり、錯乱したかのような菅の姿を見て、戦慄したという。

「ワクチンが間に合うか、変異株の拡大を止められるか、すべてが正念場なのに、総理がいきなり、『すべては、運次第だ!』と言い放ったのです。国民の命が懸かっているのに、バクチに身を委ねるという。正気なのかと、恐ろしくなりました」(官邸関係者)

 心が揺れに揺れている菅首相は、

「海外のメディアが日本のコロナ感染状況や、その対策に疑問を呈している。菅さんは国内メディアの報道は『見ない』ことで無視しているが、海外メディアの報道には敏感です。
五輪を開催するのはいいが、変異株に対する日本の水際対策の甘さや、一般市民の検査不徹底による潜在的な感染危険度を、海外が問題視し始めています。G7サミットで海外首脳らの反応が悪ければ、帰国後、一転して菅総理が中止を宣言する可能性は十分にある」(別の官邸スタッフ)

 最近、安倍晋三前首相が復権を狙っているという情報が飛び交っていることも、菅の気持ちをぐらつかせている。

 菅の唯一の援軍は二階俊博幹事長である。
「二階は『五輪は(安倍の)負の遺産じゃないか。菅総理はその尻拭いをさせられてかわいそうだ』などと、常に菅を庇っている」という。

 実は水面下で二階は、フランスと交渉し、東京五輪再延期の上、2024年の日仏共同五輪の道も模索していたというのだ。

「意外なことに五輪強硬派ではない二階の存在が、菅の決断をアシストするかもしれない」と現代は読んでいるが、はたしてどうか。

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