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菅義偉首相、犬猿の仲だった小池百合子東京都知事を取り込み“内閣延命”へ

コロナ患者を見殺しにしたーー日本医師会・中川会長のスキャンダル

 今週の第1位は文春が報じた中川俊男日本医師会会長の“決定的”なスキャンダルに捧げる。

 文春の凄さは、喰らいついたら絶対離さないしつこさにある。

 このところのターゲットは日本医師会の中川俊男会長で、彼が主催した政治資金集めのパーティ問題から、彼が目をかけている女性職員との密会などを報じてきた。今週は中川の本丸に斬り込んでいる。

 中川は、1988年、36歳の若さで北海道札幌市に新さっぽろ脳神経外科病院を開業し、日本で最初に脳ドックを導入したそうだ。

 現在は急性期病院として病床135床を擁し、来夏にはJR札幌駅近くに30億円を投じて新ビルを造り、移転する予定だというから、彼の権勢が分かろうというものである。

 だが、そこの職員5人が文春に対して、「中川はコロナ患者を見殺しにした」と告発したというのだ。事実だとすれば、中川会長の進退問題にまで発展するかもしれない。

 職員Aがいうには、5月15日に4階フロアから入院患者2人の感染が発覚したことが始まりだったという。急ぎ5人部屋の416号室に隔離したが、その3日後、そこから最も離れた407号室で1人、408号室で2人の陽性者が出た。

 Aは、416号室へ陽性者たちを移動させると思ったが、同じ部屋に留めおいたというのだ。ともに5人部屋だが、陽性者と陰性者のベッドは1メートルほどしか離れておらず、パーテーションもない。

 食事も歯磨きもトイレも同じところを使い、ゾーニングも不十分だったという。現場の責任者に訴えたが、保健所の指示でやっている(札幌市保健所医療対策室は一般論だといいながら、「そのような指導や助言をすることはない」といっている)、陰性の濃厚接触者はすぐ陽性に変わると見なして対応するといわれたそうだ。

 感染対策が不十分な中、5月16日には患者6人、職員3人が感染し、北海道からクラスターに認定された。6月1日には職員1人、患者16人となった。

 職員のDは、患者やその家族に真実を伝えられなかったことが何より辛かったという。患者の中には「隔離されていたのになぜコロナがうつったのか」と看護師に聞いてくるのもいたが、「陽性者と同じ病室でしかも隣のベッドが陽性者ですよ」とは、口が裂けてもいえなかった。

 ついに6月5日、初めてコロナ感染による死者が出た。脳出血で肺が悪化していた患者で、2日後に脳梗塞の患者も亡くなり、パーキンソン病の患者も亡くなった。

 その上、中川会長が「医療従事者の待遇改善」を訴えてきて、1日3000~4000円の手当が出るようになったが、ここでは6月11日現在、一切支給されていないとDはいう。

 驚くことに、中川が医師会会長になった昨年6月頃から、看護師が39度台の熱を出して、「心配だからPCR検査を受けさせてほしい」と申し出ても、幹部から、「極力、検査は受けないでほしい」といわれたという。会長の病院から感染者を出すわけにはいかないという、病院幹部たちの中川への「忖度」からだったようだ。

 使命感を持った医療従事者たちが、この病院の不十分な感染対策や患者への不誠実な説明に不信感が募り、辞める職員も多いようだ。

 灯台下暗し。病院側は文春の取材に対して、そのようなことはないといっているが、中川は会長職を辞して病院へ戻り、事実関係を調べて公表すべきこと、いうまでもない。(文中敬称略)

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