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河野太郎がすがる“洋平パパ”と河野家から流れたカネの行方

河野太郎「お小遣い」の6700万円は何に使ったのか?

 今週の第1位は総裁選の話題。

 中でも、第1回投票ではトップを取りそうだといわれる河野太郎への批判記事が多いようである。

 週刊誌も総裁選は河野が話題の中心である。共同通信が9月17日、18日に行った「新総裁にふさわしい人は」という自民党員調査では、48%超でダントツ1位だった。

 週刊現代などは先週いち早く「河野総理、誕生 そのとき日本はこう変わる」とぶち上げ、河野になればこうなるという。

「派閥の論理と長老支配を打ち破って総理総裁に就任する――。『時代が変わった』ことを世に示せば、旧態依然の自民党に見切りをつけていた有権者の支持が戻り、総選挙では圧勝するだろう」 

 私はこれほどお気楽に河野に期待する気にはなれない。第一、河野は安倍晋三と並ぶ超ボンボンである。祖父に河野一郎元副総理、一郎の弟の謙三は参院議長、父・洋平は元総裁で、母親は伊藤忠商事の創業者の曾孫である。

 岸田文雄も祖父と父が衆議院議員だが格が違う。ピッカピカの世襲議員に派閥をぶっ壊し、長老支配を終焉させることなどできるものか。

 文春によれば、河野は一族がみな早稲田大学へ行くのに反抗して慶應大学へ入ったようだが、そこも2カ月で中退してアメリカのジョージタウン大学へ留学したそうだ。彼の反抗心はこの程度でしかない。

 同じ文春が、帰国後に富士ゼロックスに就職して、約7年後に衆院選に出たが、この時も、父親が出馬予定の県議を無理やり降ろして、「親子による選挙区の山分け」(文春)をして楽々当選してきたと報じている。

 だが河野は、常々「政治に『河野家』を利用しようとは全く考えていません」(『諸君!』2001年5月号)と、世襲政治家であることを否定し続けている。

 ならばと文春は、河野の政治資金を洗いざらい調べてみると、河野家のカネがザクザク流れ込んでいることがわかったというのである。

 河野家の一族企業といわれる「日本端子」(自動車に使う車載用端子などを製造するメーカー。昨年度の売上高は約170億円。河野洋平が初代の代表取締役で、同社の株を3割保有する大株主。河野太郎も2%保有。河野太郎の弟が社長)から、初当選した1996年から2019年まで「お小遣い」として約6700万円ももらっているというのである。

 さらに、父親・洋平が政界を引退してからは「河野太郎事務所」に個人献金もしているそうだ。それだけではない。9月15日には父親が参議院のドンといわれる青木幹雄元参院会長を訪ねていたことを読売新聞が報じた。その2日前にも、かつての盟友・麻生太郎を訪れているのだ。84歳の老政治家が「息子をよろしくお願いします」と頭を下げに行ったのであろう。

 まさに一家総出で太郎を総裁・総理にしようとしているのである。文春のいうように、「口では改革者のイメージを掲げても、中身は古い自民党そのもの。そこに、河野氏が抱えている危うさがある」。河野の裏には菅義偉と二階俊博がいる。これで長老支配打破ができるのか、記者諸君、ぜひ聞いてみてくれないか。

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