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「こんなに嫌われていたのか」岸田総理、菅と安倍からキレられる?

前澤友作氏に言いたい、「いつまでもあると思うな親とカネ」

 南こうせつとかぐや姫の『神田川』という歌は、団塊世代の子守歌のようなものである。
私の家は神田川に近いから、あの歌で描かれている貧しい若いカップルたちの気持ちがよくわかる。

 なぜ、女性のほうが風呂から先に出て、石鹸をカタカタいわせて男を待たなくてはいけないのかは謎だが、今もこの歌を聞くと青春時代を思い出して胸が熱くなる。

 この歌を作詞したのは11月22日に亡くなった喜多條忠だが、新潮で南こうせつが誕生秘話を語っている。

 喜多條は大学時代に時々学生運動のデモに参加していたという。彼が家に帰ると、好きな女の子がカレーライスを作って待っていてくれた。さっきまで催涙ガスの煙る殺伐とした雰囲気はどこへ行ったのか。

 この幸せにひとたび溺れてしまえば、自分が本当にしたかったことや志が見えなくなってしまう。

 それが、「若かったあの頃/何も怖くなかった/ただ貴方のやさしさが 怖かった」というフレーズに込められた思いだというのである。

 ずいぶん薄っぺらな怖さだとは思うが、そんなこととは知らずに、機動隊や対立するセクト間の争いで死んでいった若者たちは、この歌をうたいながら“敵”に斬り込んでいった。

 歌は、作り手が考えたように受け取られることは少ない。各自が、それぞれの思いをその歌に感じ、後生大事にしていくのだ。

 歌の舞台にというより、映画の舞台になった神田川のあたりは、今もその雰囲気を色濃く残している。

 時々そのあたりをそぞろ歩きながら、神田川を口ずさむ。

「三畳一間の小さな下宿 あなたは私の指先見つめ 悲しいかいってきいたのよ」

 青春だったな。

 さて、私は前澤友作という男が嫌いだ。これでもかと成金人間の生き方を見ていると、顔をそむけたくなる。

 宇宙に行くのも、100万円を配るのもいいが、大声で叫ぶのではなく、ひっそりとやれよといいたくなる。

 宇宙ステーションからも、「ここ宇宙から皆さん全員に、ハズレなしです! お金をお贈りします」といったらしい。

 なんと下品なと思うのは、私が貧乏人だからだろうか。

 ZOZOとかいうものをヤフーに売却して、約1500億円という途方もない売却益を得たそうだが、ZOZOにいた社員たちはその恩恵にあずかったのだろうか。

 新潮によれば、離婚した親を対象に、元配偶者に対する養育費の取り立てを代行する「小さな一歩」という会社をつくったそうだが、昨年6月の依頼者はゼロだったという。

 気になる資産の残高について、新潮は、「キャッシュはもはや、五百億円を余裕で切っているでしょう」(前澤をよく知る会社経営者)といっている。

 それでもすごい額だが、彼もまだあと20年から30年は生きるだろう。「いつまでもあると思うな親とカネ」。取り巻き連中にハゲタカのようにむしりとられて、最後はうらぶれるということがないとも限らない。

 そうなる姿を見てみたい気もするが。

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