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菅と二階、安倍派に対抗する「大二階派」画策で翻弄される岸田政権の舵取り

日本海で勃発した『リアル・イカゲーム』

 ネットフリックスでは韓国ドラマ『イカゲーム』が爆発的にヒットしたが、現代は、日本海からイカが消えている、生き残りをかけたイカゲームが始まっていると報じている。

「日本のスルメイカ漁船は、主に『イカ釣り』を行う。集魚灯で海面を照らし、スルメイカたちをおびき出す。『イカ角』と呼ばれる色とりどりの疑似餌がついた釣り糸をたらすと、食いついてくるというわけだ。
 しかし、中国船はそんなまどろっこしいことはしない。全長数百メートルに及ぶ巨大な網の端と端を2艘の漁船に結わえつけ、灯りに集まったイカの群れをめがけて引っ張っていく。『二艘曳き』と呼ばれる漁法だ。文字通り、イカは一網打尽となる」(現代)

 石川県の小木港は、最盛期には年間3万4000トンものスルメイカを水揚げしていたが、21年度の漁獲高はわずか2600トンに落ち込んだそうである。

 日本海最大の漁場にしてスルメイカ争奪戦の舞台である「大和堆」は、日本、韓国、北朝鮮、ロシアの4カ国の排他的経済水域がちょうどぶつかり合う場所なのだが、ここに中国・朝鮮の漁船が5~6年前から頻繁に入り込むようになったという。

 函館頭足類科学研究所の桜井泰憲所長が嘆く。

「スルメイカの寿命は1年なので、親イカが根こそぎいなくなると子供が生まれず、翌年もイカがいないという事態になる。このままでは、日本海からイカが完全になくなるのではないかと危機感を抱いています」

 ロシアも、中国や日本にイカを売ると儲かることに気づいたので、進出しているという。しかし、水産庁は日本の漁船に対して自粛要請を繰り返して出しているというのである。なぜなのか?

「日本では、外務省が黙っていることが大きい。イカ漁による儲けは、国の産業全体からすれば微々たるもの。それで中国を怒らせて『では、日本の自動車を禁輸にします』などと言われてはたまらない。だからいくら現場が疲弊しようと、対策をとろうとしないのです」(水産庁関係者)

 私はイカが大好きだが、このままいくと、カズノコ同様、高根の花になってしまうのかもしれない。

 今週の第1位は、東京五輪の公式映画監督になった河瀬直美が、NHKのBS1スペシャル『河瀬直美が見つめた東京五輪』に出た際、ある“事件”が起きたことを報じた、文春の記事に捧げる。

 これはまさに、不祥事が続発した東京五輪を締めくくるにふさわしい出来事である。
この番組は東京五輪の公式記録映画監督を務める河瀬直美(52)にNHKが密着したドキュメンタリーで12月26日に放送された。

 だが、番組中盤、NHKディレクターが目を疑う、不可解なシーンが流れた。カメラを持つのは川瀬氏の映画学校時代の教え子で、公式映画の撮影を手伝う映画監督の島田角栄。そのカメラの先には、「五輪反対デモに参加している」という男性がいる。

 字幕とともに現れたTシャツ姿の中年男性。NHK側クルーは、この2人の会話を少し離れたところから撮影している。その男性は、
「実はお金をもらって動員されていると打ち明けた」
 という、もし事実なら衝撃的な話だ。字幕はそう流れたのだが、その後の島田の男性へのインタビューでは、そのような言葉は全く語られなかった。

 そのため、放送直後からSNS上などでも、「捏造ではないのか」などと疑問視する声が上がり始めた

「今回NHKは、視聴者の指摘を受けて一月に再び男性に取材し、五輪反対デモ団体との金銭授受はおろか、『男性が五輪反対デモに参加していたかどうかすら、男性の記憶が曖昧で確認できないとして、謝罪した。事実上、字幕が捏造だったと認めたのだ』(文春)

 これまでも、NHKには数々の「東京五輪擁護」が指摘されてきた。

「昨年一月、五輪開催の是非を議論する予定だったNスぺ『令和未来会議』が直前で三月に先送りに。四月には聖火リレー中継で入った『五輪反対』の声をカットするため、三十秒ほど無音放送にしたこともありました。前田晃伸会長ら一部上層部が五輪開催に強い意欲を示す菅義偉首相(当時)に忖度したのでは、と批判を浴びてきた」(NHKディレクター)

 賛否があったコロナ禍の五倫開催を『是』とする姿勢を強く打ち出してきたNHK。

 そのNHKが今回番組で取り上げたのが河瀬氏だ。番組ではIOCのバッハ会長と親しげにハグする様が映し出されたほか、河瀬氏がカメラに向かって『五倫を招致したのは私たち』と発言する場面も」(同)

 河瀬は映画『殯の森』がカンヌでグランプリを受賞して注目を集めた。作品作りは厳しく、自身も「鬼」と認めるほどで、ヒロインの女性もずいぶん泣かせてきたと語っている。

 こうしたストイックな作品作りの一方で、常に強烈な上昇志向を持ち続けてきたという。

 当時首相夫人だった安倍昭恵もその一人だそうだ。昭恵は2015年の『あん』のプレミアム試写会に竹内恒和JOC会長(当時)らと共に出席。作品に感動し、週刊誌AERA編集長に河瀬と対談をしたいと売り込んだという。対談は首相公邸で行われた。

 そして2018年10月、河瀬は東京五倫の記録映画の監督に就任するのだ。これには業界内でも驚きの声があったという。

「意外な人選だと思いました。当時、宮崎駿監督や北野武監督の名前は挙がっていましたが、河瀬氏は“大穴”。カンヌでの受賞歴は華々しいが、日本国内での実績はそこまでとは言えませんでしたから」(映画ジャーナリストの大高宏雄)

 出たがりの2人が意気投合したということか。

 河瀬の経歴はこれぐらいにして、Nスぺの問題にいこう。

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