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『関ジャム』6年ぶりミュージカル特集! 井上芳雄に初舞台を踏ませたあの重鎮「俺やからね」

森崎ウィンはMay J.とのデュエットで認められた?

 最後は、森崎ウィンについて。スティーブン・スピルバーグ監督の映画『レディ・プレイヤー1』で準主役に抜擢された快挙が有名だが、現在、彼はミュージカル俳優として活動中だ。その転機は、宇多田ヒカル「First Love」の歌唱だった。

「僕が勝手に思ってることなんですけど……。NHKの歌番組でMay J.さんと歌う機会がありまして。正直、生放送でしたし、『どうしよう』と思ったんですけど『ぜひ、やらせてください』ということでそれを歌って。そしたら、『ウィン、歌えるんじゃないか』みたいになった……というふうに願いたいですけど(笑)。それで、『(ミュージカルの)オーディションを受けてみないか?』という話をいただきまして」(森崎)

 実際に番組では、森崎とMay J.の「First Love」デュエット映像が紹介された。おそらく、これは『うたコン』(NHK)でのパフォーマンスだろう。率直に、森崎は歌がうまい。キーが高く、ハイトーンが映える歌い手だと思う。6月12日放送『The Covers』(NHK BSプレミアム)で歌った竹内まりや「駅」も、森崎は素晴らしかった。

 そんな彼の歌唱の特徴について、竹内は「日本語で歌ってても英語のグルーヴ感がある」と評した。これには秘訣があるらしい。それを、森崎は「歌の地図を作る」と表現する。

「輸入もののミュージカルをやることが多いので、『英語の曲の良さを日本語で出せないか?』ということで起承転結をつけて。『ここは声を抜いて』『ここは声が出るけどあえてファルセットで歌おう』とか、そういうことを『地図を作る』という意味で、僕は“マッピング”って呼んでるんですけど」(森崎)

 まだ、経験したミュージカルは2本のみ。専門の勉強をしてきたわけでもない。なのに、“マッピング”というやり方を考案したのは偉い。計算づくの歌唱法で、彼は英語に近いグルーヴを出していたわけだ。

 さて、今夜の『関ジャム』が楽しみである。驚きの「松任谷由実特集」が放送されるのだ。山下達郎、玉置浩二、小田和正と、『関ジャム』の独占インタビュー企画はどれも最高だった。しかも、今回のユーミン特集はなんと2週にわたって続くらしい。次回予告の際には「YUMING SPECTACLE SHANGRILA」(ユーミンのコンサートツアー)の映像も流れていたし、期待は大きい。

 実は、10月4日放送『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系)の「空耳アワーSP」に出演することも発表されたユーミン。タモリとは29年ぶりの共演だそう。そういえば、彼女は『ミュージックステーション』(同)にも出たことがない気がする。果たして今後、『Mステ』出演の可能性はあるのだろうか……?

山下達郎→玉置浩二→小田和正→松任谷由実と、レジェンドの独占インタビュー企画が続く『関ジャム』。この勢いのまま、いつか同じ趣旨で桑田佳祐についても掘り下げてほしいと願っている。

 

寺西ジャジューカ(芸能・テレビウォッチャー)

1978年生まれ。得意分野は、芸能、音楽、格闘技、(昔の)プロレス系。『証言UWF』(宝島社)に執筆。

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最終更新:2022/09/25 20:00
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