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M-1にはなぜ、年齢宣言があるのか?

ダウンタウン松本のボヤキ「お笑いで、年をとる事は罪」なのか? 元芸人が考えるベテランの条件

M-1にはなぜ、年齢宣言があるのか?

 ただ1点だけ勘違いして欲しくないのは、昔の漫才師のネタのほうが面白いと言っているわけではない。

 2001年から続いている「M-1グランプリ」からも分かるとおり、笑いの傾向やスタイルは日々変化し、進化し続けている。20年に行われたM-1グランプリの方が01年の第一回大会より圧倒的に面白い。すべての芸人のレベルが上がっていると断言しよう。

 ちなみに僕の考察だが、笑いに貪欲なベテラン芸人が進化し続け、若手のチャンスを摘んでしまう事を考慮し、M-1グランプリに年齢制限が設けられたのだろう。それくらい『ベテラン芸人』は面白いのだ。

 さて、最初の記事に戻るが、表面だけ見て判断してはいけない。

 面白い面白くないはどう感じても自由だが、素人がプロを評価するだけでなく、方向性を示唆することはおこがましい。

 なぜダウンタウンさんの番組が長続きし、長年お笑い界のトップに君臨しているのか?

 それはお二人が新しい笑いを受け入れ、自分たちの置かれている立場やお笑いとしての位置を考慮し変化し続けているからだ。一概に年齢という浅い物差しで測って欲しくはない。

 罪かどうかに年齢は関係ない。

 若さを武器にして勉強しないもの、年齢の高さを経験値と勘違いし向上心をもたないものが罪なのだ。

 どんな職業でも大事なものはあり、サービス業だったらお客様が満足するサービスを提供すること、教師だったら生徒の可能性を無限大に引き出すこと、プログラマーだったらシステムを正確に納品することなど。

 どの分野においても意欲をもって挑戦する姿勢を忘れないで欲しい。

 若者よ、どんな仕事であっても「生涯現役」と胸を張って言えるような姿勢で進んで欲しい。

 会社にとっての指定無形文化財になるのだ! 頑張れ!!

檜山 豊(元お笑いコンビ・ホームチーム)

1996年お笑いコンビ「ホーム・チーム」を結成。NHK『爆笑オンエアバトル』には、ゴールドバトラーに認定された。 また、役者として『人にやさしく』(フジテレビ系)や映画『雨あがる』などに出演。2010年にコンビを解散しその後、 演劇集団「チームギンクラ」を結成。現在は舞台の脚本や番組の企画などのほか、お笑い芸人のネタ見せなども行っている。 また、企業向けセミナーで講師なども務めている。

Twitter:@@hiyama_yutaka

【劇団チーム・ギンクラ】

ひやまゆたか

最終更新:2021/01/28 13:24
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