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深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.629

現代人を悩ませる“承認欲求”という名の呪縛 SNSを題材にした瀧内公美主演作『裏アカ』

文=長野辰次(ながの・たつじ)

作品ごとに異なる顔を見せる瀧内公美が熱演する社会派ドラマ『裏アカ』。

 自分のことを認めてほしい、価値のある人間だと思われたい。SNSが普及したことで、“承認欲求”という言葉が大きくクローズアップされるようになった。SNSに投稿したコメントや画像は、「いいね!」やフォロワー数などによって数値化されていく。まるで投稿者自身の価値さえも、数値化されているような気になってしまう。炎上騒ぎは起こしたくないけど、スルーされるのはもっと嫌。より多くの人に「いいね!」を押してほしい、賞賛コメントを送ってほしい。そんな現代人が抱える“承認欲求”をテーマにした社会派ドラマが、現在ブレイク中の女優・瀧内公美が主演した映画『裏アカ』だ。

 瀧内公美演じる主人公・真知子は、都内のアパレルショップに勤める独身女性。かつてはバイヤーとして意欲的に働いていたが、今は後輩社員に職を譲っていた。売り場では店長を任されているものの、若い女性社員・さやか(SUMIRE)がインスタグラムで人気を集め、カリスマ店員としてもてはやされている。30代になり、職場での自分の存在価値がどんどん小さくなっているように感じる真知子だった。

 ちょっとしたお遊びのつもりで、真知子は「March」というアカウント名でTwitterを始める。顔は見せずに、セクシー画像を投稿することに。フォロワー数は面白いようにどんどん増えていく。「March」のセクシーさを褒め称えるコメントの数々に、真知子は自分という存在が全肯定されるような喜びを感じる。フォロワーたちの要望に応え、さらに刺激的な画像を投稿するようになる真知子だった。

 SNSの世界で「March」として人気者になった真知子は、失いかけていた自信を取り戻す。お店の売り上げが落ち込む中、真知子が提案した企画が認められ、百貨店とタイアップすることが検討される。

「本当におしゃれな人は、自分自身のことをよく知っている人だと思います」

 プレゼンの場で、真知子は堂々とアピールする。自信たっぷりな真知子のプレゼンは、百貨店側にも好評だった。上司も上機嫌だ。SNSの世界ではセクシー画像で人気を集め、現実の世界ではキャリアウーマンとして仕事をバリバリこなす真知子。異なるキャラを演じ分ける瀧内公美の熱演ぶりに引き込まれる。

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