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菅義偉総理「都議選敗退」「ワクチンが届かない」の大失態で緊急事態宣言へーー

菅総理の大失態と緊急事態宣言発令

 さて、菅首相の悲願だった観客を入れての東京五輪開催が夢と消えた。7月7日、七夕の日、東京の感染者が900人を超えたため、緊急事態宣言を発令することを決めたが、異例の8月22日までというロングランになったのは、菅の苛立ちが込められているのではないか。

 当然ながら、東京と神奈川、千葉、埼玉の1都3県で行われる競技会場を「完全無観客」にする。

 就任当時なら、絶対拒否したであろう緊急事態宣言発令を菅が飲んだのは、東京都議選での自民党の敗退にあったことは間違いない。

 文春で、首相の側近で東京都連総務会長を務め、現役の文科相である萩生田光一が、菅に人気がないから都議選で敗れたのではと聞かれ、

「確かに『政府に人気がない』=『菅首相に人気がない』ということだろうから、そこは否めません」

 と答えていることからもわかる。さらに不人気に拍車をかけたのは、菅首相が1日100万人接種と号令をかけ、自治体が接種体制を強化したのに、今度はワクチンが届かないという大失態を演じたことである。

 党内では、菅では衆院選を戦えないという空気が広がり、安倍前首相、麻生財務相、甘利税調会長らの「3A」と、小池都知事を総裁候補の隠し玉に、幹事長の座を死守したい二階との確執がさらに激しさを増しているといわれる。

 東京五輪が引退への花道になりそうで、早くも末期症状を呈してきた菅から、側近たちが次々に離れていると文春が報じている。

 小此木八郎前国家公安委員長は、菅にも相談せずさっさと横浜市長選への出馬を決め、菅の進めるIR(カジノを含めた統合型リゾート施設)に反対すると表明している。

 梶山弘志経産相は、菅が小泉進次郎と決めた「30年度の温室効果ガス排出量削減目標を46%減」とぶち上げたことへ強い不満を持っているといわれる。菅の朝の散歩に毎日同行し「菅の精神安定剤」といわれていた門松貴首相秘書官が経産省へ戻され、「盟友」といわれていた山口泰明選対委員長も今季限りで引退を表明した。

 無観客開催の速報が流れた瞬間、不謹慎だが「ざまあみろ」と呟いた。

 コロナ感染が終息しないのに東京五輪を開催するのは、安倍前首相が公言した「コロナに打ち勝った証」には全くならない。もちろん、菅首相が会見でいった「コロナという大きな困難に直面する今だからこそ、世界が一つになれること、人類の努力と叡智で難局を乗り越えていけることを東京から発信したい」ことにもならない。

 発信できるのは、コロナ対策の努力も十分にできない政府が、国民の大半が反対している東京五輪をIOCがいうがままに開催した、叡智どころか普通の常識さえない「哀れな国」というマイナスイメージだけである。

 五輪反対のオンライン署名を始めた社会学者の上野千鶴子は、朝日新聞DIGITAL(7月3日 16時00分)で、「歴史の痕跡として残しておく必要がある」と語っている。

 少し前、菅は「五輪が始まれば国民は夢中になる」といい放った。NHKを始めとするテレビ局は、無観客なら視聴率が上がると算盤を弾いているはずだ。

 私は五輪開催中、断食ならぬ断テレビ(大谷翔平の試合と競馬を除いて)をするつもりである。忘れてはいけない。コロナ対策、ワクチン供給が不十分でも東京五輪を無理やり開催した人間たちの“悪行・愚行”を。

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