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『ねほりんぱほりん』労働者の手配から覚醒剤の運搬まで 「手配師」は闇キャリアをどう積む?

闇人脈と接触する場所は、入れ墨OKな池袋のサウナ

 ちなみに、偽造のパスポート・免許証を作る職人のことは「ニンベン屋」と呼ぶそう。偽造の「偽」は人偏(にんべん)だから、そう呼ぶのだ。そういえば、千原ジュニア主演ドラマ『新・ミナミの帝王15 ニンベンの女』(関西テレビ)で、小芝風花が演じていたのがまさにこの「ニンベン屋」だった。

 ちなみに、外国人登録証明書の作成にかかる料金は5000円。透かし入りになると、2万円だそうだ。正直、良心的な価格だと思う。

マサヒコ 「自分がお付き合いしてたのは、池袋にあるニンベン屋さんです」

YOU 「ありそう~、池袋に」

 池袋に対する、市井からの容赦ない偏見。まあ、いかにもありそうな気がするけども……。ところで、「ニンベン屋」さんの素性はどういう人たちなのだろうか?

「そういう商売をしているので、自分たち以上に稼いでると思うんですよね。でも、野暮ったい。(頭を)ボリボリってかくと(フケが)パラパラってするような。ただ、時計だけは一点豪華主義にされてましたね」(マサヒコさん)

 つまり、昼行灯を装っているわけだ。反社の下請けでないと、こういう仕事はできない。闇業務なので競合も少ないし、きっと儲かる仕事だろう。もちろん、捕まるリスクは高いのだけれど。

 ところで、マサヒコさん自身の稼ぎはどうなのか? 最初は建築会社の社員として、まっとうなカタギだったマサヒコさん。ひょんなことから職人の手配をするようになり、この道で活動するようになったわけだが。

マサヒコ 「最初はまともな給料(建築会社の給料)のほうが多かったんですけど、あっという間に逆転」

山里 「そこから、ドンドン抜け出せなくなっていくと」

マサヒコ 「そうですね」

 闇の信頼と実績を積み重ね、自ずと手配師の報酬が増えていったわけだ。いわば、“闇のキャリアアップ”である。

 実績が増えるということは、比例してヤバい案件にドンドン足を突っ込んでいったということ。マサヒコさんが闇人脈と接触する場所といえば、サウナが相場であった。もちろん、普通のサウナじゃない。入れ墨している人でも入れる、“お絵描きサウナ”である。

「そういうところってマッパ(真っ裸)なので、録音されたり、録画されたりする心配がない。いろんな情報が飛び交っているし、絶対揉めない。なぜかと言うと、(揉めると)行けなくなるから。自分たちの居場所がなくなるから。不文律として、『そこでは何もしないよ』っていう」(マサヒコさん)

 たしかに、現代は“入れ墨の人お断り”のサウナが多い。彼らも、数少ない居場所は失いたくないだろう。でも、1歩サウナから出たらどうなるか……? それを考えると、やっぱり怖い。

「僕は、豊島区のとあるサウナを使ってたので、そこに行くといろんな人(反社)がいました」

 豊島区? やっぱり、池袋なのか……。

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