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『ねほりんぱほりん』労働者の手配から覚醒剤の運搬まで 「手配師」は闇キャリアをどう積む?

覚醒剤の密輸を手掛けるきっかけは、パパ友からの紹介

 前述の通り、覚醒剤の取り引きにも手を染めていたマサヒコさん。どんな流れで、この手の案件に行き着いたのか?

マサヒコ 「その話を持ってきたのは、自分の息子の同級生のお父さん。“現役”だったんですけど(苦笑)」

YOU 「パパ友が(苦笑)」

マサヒコ 「タカちゃんっていうんですけど、とある組織の若頭補佐をしてたんです」

 まさかの、パパ友経由で“闇の仕事”に行き着いていたマサヒコさん。

「タカちゃんから、『自分の兄弟分が面白いことしてるんだけど、どう?』って。『え、なに?』って言ったら『海外からシャブでも入れない?』みたいな」(マサヒコさん)

 Eテレでどストレートに「シャブ」と口にする、マサヒコさん。なるほど、タカちゃんが「こいつなら」と見込める要素が、彼にはあったのだろう。同じ穴のなんとか……というやつだ。

山里 「それは、さすがに……ってなりませんでした?」

マサヒコ 「まあ、それを必要とする人がいるからですよね」

いや、そこでプロ意識を主張されても。この人の話を聞いていると、倫理観がわからなくなってくる。

アジア諸国と中東でギャングと打ち合わせ

 覚醒剤の取り引きといっても、マサヒコさん自身は運ばない。それは、リスキーだ。あくまで、彼は仲介役である。

 仲介役が果たす仕事内容は、何? まず、運搬前に近隣のアジア諸国と中東へ赴く。そこで何をするかというと……。

「ある程度の期間、そこに滞在をして普通にギャングと打ち合わせです」(マサヒコさん)

「普通にギャングと打ち合わせ」という、パワーワードが登場! そこで、先方と取り引きの量や日時を話し合うのだ。ものすごいクレイジージャーニーである。 

「(現地に)住んでる日本人になりすましたいんで。馴染むために何をするかっていうと、髪の毛を切る。で、現地で流行ってる服装にする。床屋に行って『おまかせ』と言うと、流行ってる頭にしてくれるんで。ひげそりも、糸でやられたりとか」

「(打ち合わせは)『寺院の前のカフェにいますよ』って言うと、ギャングが来ます。『あ、君、マサヒコさん?』みたいなノリで」(マサヒコさん)

 糸を使ったフェイス脱毛、寺院の前で待ち合わせ……なんとなく、国が絞られてきた。

YOU 「ギャングのビジュアルは?」

マサヒコ 「ビジュアルは、『新宿スワン』って映画が流行りましたけど、ああいうグレーか黒のスーツでビシッとされてます。ビシッとスーツを着て、ビシッと道具を忍んでみたいな」

山里 「道具?」

YOU 「おチャカのほうを」

 いくら「お」を付けても、丁寧にはならない。拳銃は拳銃だ。

 話を聞いていると、マサヒコさんの安否が心配になってくる。反社からもギャングからも、さらに警察からも彼は狙われるんじゃないだろうか……?

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