日刊サイゾー トップ > 飯田一史(ライター)

飯田一史(ライター)の記事一覧 (61件)

マーケティング的視点と批評的観点からウェブカルチャーや出版産業、子どもの本について取材&調査して解説・分析。単著『マンガ雑誌は死んだ。で、どうなるの?』(星海社新書)、『ウェブ小説の衝撃』(筑摩書房)など。「Yahoo!個人」「リアルサウンドブック」「現代ビジネス」「新文化」などに寄稿。単行本の聞き書き構成やコンサル業も。

いいだいちし

「マンガの教科書」を書いた元編集者が語る

特攻の拓、東リベ……「少年マガジン」が築いたマンガ編集の秘話

「月刊少年マガジン」編集部で『鉄拳チンミ』や『名門!多古西応援団』を、「週刊少年マガジン」編集部で『名門!第三野球部』や『風のシルフィード』を手がけた講談社の編集者・石井徹氏...

就職希望の学生は破門も……迫る「音大崩壊」の内情と解決法

 音楽大学の学生数は1990年に22053人だったが、2020年には15592人に減少(学校基本調査)。とかく「少子化だから仕方ない」と思われがちだが、実はこの間、大学進学率...
「自己啓発書にツバを吐きたくなる人にこそ読んでほしい」

水野敬也『夢をかなえるゾウ』最新作の主人公は夢がない!

「自己啓発エンタメ小説の金字塔!」と銘打たれたシリーズ累計460万部の『夢をかなえるゾウ』(文響社)。関西弁のガネーシャが夢に悩める主人公に対してギャグを言ってはスベり倒し、...

ツイッターでバズっても良い歌とは限らない 岡本真帆『水上バス浅草行き』ヒットと短歌ブームの裏側

 文芸単行本の初版2000部も当たり前になった一方で、本を出すには書き手の出版費用負担が半ば前提のことが多く、専業の人間がほぼいない(つまり小説よりもマーケットが小さい)...
なぜ駄菓子屋にゲーム機があった? 

「不良の溜まり場」とも蔑まれた“ゲーセン”の知られざる歴史

 90年代から2000年代にかけての格闘ゲーム全盛期に比べると、ゲームセンターは「衰退した」としばしば言われる。だが、全国各地のショッピングモールにはいまだ必ずと言ってい...
嵐が歌った「君」は天皇?

「表現の不自由」展の炎上、眞子さん&小室圭さん叩きの背後にある皇室イメージ戦略

 平成から令和へ改元する際のお祭り騒ぎ、「表現の不自由」展における昭和天皇の肖像の扱いやウクライナ政府がファシストのひとりとして昭和天皇を挙げたことへの右派の噴き上がり、...

セーラー服はいつ女子校の制服に?「関東大震災で広まった」「福岡女学院が元祖」は事実無根!

   全国の学校に足を運んで検証し、日本のセーラー服にまつわる「福岡女学院が元祖」「関東大震災後に広まった」「昭和天皇の即位式を期に広まった」といった俗説を実証的に否定し、...

エビデンスの有無で証言を疑う「はい、論破」は正しいか? 信頼できる“科学的証拠”の歴史

 エビデンスという言葉が日本に普及して久しい。しかし、科学的な証拠として何が信頼にあたるものとして採用されてきたのかは、時代によって驚くほど移り変わっている。『エビデンスの社...

学生バイト大国ニッポンの社会史――いつ「大学で学べない社会勉強」という大義名分は生まれたのか

 今ではアルバイトをしていない学生を探すほうが難しいが、かつては決してそうではなかった。日本以外では大学は勉強するために行くところで、学生は経済的理由以外で、つまり遊び感覚で...

80年代「ムー」は天皇を仮想敵に……陰謀論ブームの今知るべき「オカルトとナショナリズム」日本近代史

 近代化、すなわち合理化と中央集権化はナショナリズムと紐づくと同時に、そこから弾かれるものを生み出す。例えば被差別者や社会主義、そして怪談や怪異、超常現象である。 ...

手塚治虫からカレー沢薫まで……動物にも隠毛にもなる「漫画家の自画像」徹底分析

 漫画家が自身を描いた自画像、作中に作者自身が顔を出す楽屋オチや読者サービス、自伝マンガ、自分を主人公にしたエッセイマンガ、私小説のマンガ版である「私マンガ」、マンガ業界...

石黒浩が開拓する「ロボットと人間」の尖端──アバターで働き方を変える“仮想化実世界”とは?

 夏目漱石や渋沢栄一そっくりの「偉人アンドロイド」の制作や、日本テレビで活躍するアンドロイドアナウンサー・アオイエリカなどの画期的なロボット/アンドロイドの開発・研究で知...

もともと添乗員は男性だった! 修学旅行ほか「団体旅行」の知られざる歴史と進化

 明治時代の修学旅行では軍事教練や身体訓練が行われ、昭和30年代(1955~1964年)まで団体旅行の添乗員といえば女性ではなく男性だった。  ほとんど誰もが経験し...

今注目される仏教大論争「最澄vs.徳一」議論が成立しない現代人が学ぶべき“マナー”とは?

『最澄と徳一 仏教史上最大の対決』(岩波新書)という本が発売前から話題を呼んでいた。天台宗を開いた最澄は、真言宗の開祖・空海とともに平安仏教を代表する存在として教科書にも登...

江戸川乱歩、谷崎潤一郎……「のぞき見」に執着した近代文学者はスマホ時代を予見!

 盗撮者の増加が止まらない昨今だが、日本の近代文学者の中にも「のぞき見」に取り憑かれた江戸川乱歩や萩原朔太郎のような作家たちがいた──。『孤独な窃視者の夢想 日本近代文学...

関東大震災「朝鮮人虐殺」を起こした自警団とは――ラムザイヤーも信じたフェイニクニュースの真相

 1923年9月1日に起こった関東大震災の混乱の中で発生した日本人による朝鮮人虐殺に関して、日本では根強く「大量虐殺を物語る公文書はない」「流言は根拠のないデマではなかっ...

「土俵の女人禁制」の矛盾とは? 国技館、表彰式、千秋楽……大相撲の“創られた伝統”

 2018年、大相撲の京都府舞鶴市での地方巡業中に市長が土俵の上で倒れ、医療関係者の女性が救命のために土俵に上がった。その際、客が「女が神聖な土俵に上がっていいのか」などと騒...

女性が霊山を登れないのは伝統か差別か?「女人禁制」の“正史”と批判派・擁護派の不毛な議論

各地に残る「女人禁制」とされる場所や、祭りへの女性参加を制限する慣行に対して、マスコミやフェミニストは「女性差別だ」「人権侵害だ」と批判し、風習を守る側は「伝統だ」と応じるも旗色...

性欲の解消だけではない……盗撮に“依存”する男たちの目的と被害を減らす“治療”

 警察庁の統計では、盗撮の検挙件数は2010年の1741件から2019年には3953件と倍以上に増えている。痴漢検挙件数は2007年の4515件をピークに2019年には278...

「幻覚を放置すると心を壊す」負の反応も……マインドフルネスを仏教学、心理学、脳科学の研究者が共同で解明

 マインドフルネス瞑想について仏教学のみならず臨床心理学、実験心理学、認知神経科学(脳科学)の研究者が共同で研究を行った蓑輪顕量編『仏典とマインドフルネス 負の反応とその...

大学の経営難、科研費の偏り、教員のブラック労働……日本の教育が“おかしい”のは文科省のせいか?

 カネ(予算)がない、働いても給料がろくに払われない、しかし雑務と労働時間は増えていく――。小中高校の教育現場で、あるいは大学の研究環境に関しても、よく聞かれることだ。 ...

ソニー井深大、京セラ稲盛和夫も信頼! 精神世界ブーム“陰の立役者”吉福伸逸の功績とは?

「精神世界」という言葉をご存じだろうか。今では「スピリチュアル」といったほうが通りがいいかもしれないが、かつては大型書店で「精神世界」コーナーが人気を博し、多くの読者を集め...
顧客を創造する宗教右派!【1】

トランプを支える宗教右派のマーケティング! ドラッカー的ビジネスで信者獲得……ワクチンを信じない福音派の布教

――近年、トランプ前米大統領を支持し、コロナワクチンに懐疑的な存在として、日本のメディアもしばしば取り上げるキリスト教右派「福音派」。ただ、カルトと見なすには規模があまりに大きく...

「延暦寺焼き討ちの織田信長は無心論者」はウソ! 中世の僧侶が導いた“神仏冒涜”正当化の驚愕ロジック

 日本の中世において、織田信長の延暦寺の焼き討ちをはじめ、寺社に対する焼き討ちが行われていたことはよく知られている。しかし、それは神仏への信仰心がなかったから「ではない」...

事故、入水自殺、東日本大震災の津波……海から遺体を引き上げる民間ダイバーの“ギリギリ”な現場

 海から遺体を引き上げる仕事をしている、ひとりの潜水士がいた。事故や入水自殺などで発生した海難者の捜索は警察や消防、海上保安庁などが担当することもあるが、例えば自動車ごと入水...

「土偶は植物のフィギュアだった」独立研究者が発表した新説のルーツと反発を招いた本当の理由

 縄文時代に作られた土偶については「女性をかたどったもの」といわれてきたが、「土偶は縄文時代の食用植物をかたどったフィギュア」――具体的かつ写実的に、植物に手と足を付けて「植...

「優生学に直結する」と思考停止するほうが問題だ! 「遺伝子社会学」が追究する“格差”の正体とは? 

 『遺伝子社会学の試み 社会学的生物学嫌い(バイオフォビア)を越えて』(日本評論社)という本が2021年3月に刊行された。遺伝のことを採り入れた社会学というと、かつての優生学...

国軍もスー・チーさんも呪術を信じる? クーデターで混乱するミャンマーの政治は“黒魔術”が関係している!

 2021年2月1日、ミャンマー国軍は全土に非常事態宣言を発令し、国軍のミン・アウン・フライン総司令官が全権を掌握。国軍は与党・国民民主連盟(NLD)を率いるアウン・サン・ス...

シャーマンもラッパーも韻を踏んで言葉が「降りてくる」 モンゴル産ヒップホップの隆盛を人類学で読み解く!

 馬頭琴やホーミーの流れるバックトラックの上に頭韻・脚韻を踏みまくったラップが乗り、ミュージック・ビデオ(以下、MV)の撮影場所は時に大草原。モンゴルのある詩人は「ヒップホッ...

高須クリニックも煽った手術ブームは厳しく追及すべき! 日本の男が恥ずかしがる「包茎」の社会学

 かつて、「ひとつウエノ男」というフレーズで知られる上野クリニックをはじめ、包茎手術を勧める広告が、男性向け雑誌には定番のものとして大量に掲載されていた。  しかし、仮性包茎...
ページ上部へ戻る

配給映画

トップページへ
アイドル・お笑い・ドラマ…ディープなエンタメニュースなら日刊サイゾー
  • facebook
  • twitter
  • feed
イチオシ企画

盛り上がる夏ドラマ! 今クール一番人気は?

夏ドラマの評判をチェック!
写真
特集

「結いのおと」を成功せた“実行力”

 新型コロナもひとつ一段落し、今年はリアルでのイベントが盛り上がりをみせている。特に人々が待ち焦がれていたのが、音楽フェスだ。日本でフェス文化が一...…
写真
人気連載

「人種差別」を訴えたコメディアン

 今アメリカで、人気スタンダップコメディアン...…
写真
UPCOMING

aimiが語る、日本のR&Bシーンへの想い

 「R&Bシンガー」を名乗って2020年から活動しているaimi。1万4000人が参加した国内大規模のオーディションで準グランプリに輝き、...…
写真