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あいちトリエンナーレはまだマシ? 表現の不自由国家・中国で「日本カブレ」が一斉摘発される

文=青山大樹

当局に逮捕された女性漫画家(東網より)

 愛知県で開催中の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」が、従軍慰安婦を象徴する「平和の少女像」を展示していたことに対する抗議や脅迫が殺到したことを受け、中止に追い込まれた。

 いわゆる慰安婦像についてはさまざまな意見があるとはいえ、まさに「表現の不自由」を顕在化させる皮肉な結末となった。

 とはいえ、お隣中国の不自由さに比べれば、まだまだマシといえるかもしれない。

 7月28日、安徽省当局が公式SNS上で「精日分子と結託し、中国を侮辱する内容の漫画を制作していた22歳の女を逮捕した」と発表した。当局が指摘する精日分子とは、ネット用語で“精神的日本人”を意味する略語で、日本の軍国主義や日本の歴史観を崇拝し、日本人のように振る舞う中国の若者を指している。「日本カブレ」と訳せば自然かもしれない。

「新京報」(同31日付)によると、逮捕された漫画家の女性は主にネット上で自作の漫画を公開しており、ファンも多くいたようだ。女性の描く漫画には、頭部が豚、体が人間の豚人間が登場し、中国の歴史観や習慣などを自虐的に表現する風刺漫画をこれまでに300以上描いてきたのだという。また、女性が大の日本漫画好きだったこともあり、当局にとって精日分子の危険人物として認識され、捜査のターゲットとなってしまったのだ。当局は「中華民族の感情を大きく傷つけ、民族感情を踏みにじった。中国社会へ与えた悪影響を考え、侮辱罪での逮捕に踏み切った」と、逮捕理由を明かしている。

 ちなみに同日、中国各地では、ほかにも8人が精日分子として警察に身柄拘束されている。

 中国がここまで精日分子に敏感になっている背景には、今年が中国建国70周年の節目の年となることも関係している。10月1日の建国記念日に合わせて、愛国主義思想の強化に努めたいという思惑があるのだ。風刺漫画さえも許さない当局のこうした動きは、今後も強まっていくのだろうか?

(文=青山大樹)

最終更新:2019/08/27 17:12
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