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河崎実監督、町あかり、レインボー座談会

レインボージャンボ、ついに池田に手を出す!? バカ映画の決定版『タヌキ社長』公開

レインボージャンボ、ついに池田に手を出す!? バカ映画の決定版『タヌキ社長』公開の画像1
撮影|Tomohisa Kinoshita

「もふもふタマキンエンターテイメント! 愛と宴会の開運タヌ喜劇!」

 ナンセンスに単語が組み合わったコピー。いくら読んでも内容は想像できない。ただ“バカ”を凝縮した作品であるということだけは分かる。そして誰が監督しているかも。

 そう、『いかレスラー』『コアラ課長』『かにゴールキーパー』などの不条理動物シリーズで知られる河崎実監督。その最新作『タヌキ社長』が5月20日から公開される。

 主人公は信楽焼のタヌキの風貌をした社長。この設定から映画が終わるまでツッコミどころ満載だ。主演はタヌキ社長に恋する部下を演じる町あかり。今回は、河崎監督と町、そしてその同僚を演じたお笑いコンビ・レインボーの2人(ジャンボたかお、池田直人)に話を聞いた。

―河崎監督は着ぐるみを使うのが好きですよね。特に動物が多いですけど、今回はなんでタヌキを選んだんですか?

河崎 常にどういう動物で映画を作れるかというのは考えているんですよ。で、今回のタヌキはやっぱり、タマキンが人気あるからな~と思って決めたんですよ。

ジャンボ 別にタヌキはタマキンで人気あるわけじゃないでしょ。

河崎 でも魅力的じゃないですか。だって信楽焼はタマキンでかいでしょ。タヌキってキャラクターもいいでしょ。次にやりたい動物ももう考えてますけどね。

―レインボーのお2人は完成した作品を観たばかりということですが、改めて映像として観ていかがでした?

ジャンボ いやいやビックリしましたよ。僕たち2人だけのシーンが15分くらいあって。監督のクレイジーさが露呈したと言うか。

池田 本当にビックリしましたね。現場でもほとんどアドリブのノンストップで30分くらい撮影して、最後に監督が「最高!」って一番喜んでくれてたんですけど。

レインボージャンボ、ついに池田に手を出す!? バカ映画の決定版『タヌキ社長』公開の画像2
レインボー(撮影|Tomohisa Kinoshita)

―池田さんに恋をしたジャンボさんが家に呼んで口説くシーンですよね。

ジャンボ そうです。俺と池ちゃんも撮影の段階で何度も言ったんですよ。こんな長くていいんですかって。そしたら監督が「もう映画の尺が足らないから、とにかく長くしてくれ」と。

―撮影中に尺がそんなに足りなくなるというのは、どういう状況なんですか?

河崎 この映画はほとんど1日で撮ったからね。でもそのレインボーのコントだけ、別日に撮ったのよ。

ジャンボ またワケわからない歌舞伎町のAV撮りそうな個室みたいなところに行ってね。そこに監督と監督の奥さんしかいないんですよ。奥さんは我々のことが大好きで。もうこの夫婦のために単独ライブをやったようなものですよ。

河崎 2人は本当に天才ですからね。ちょっと映画として残しておきたいし、観てくれた人にもわかって欲しくて。あと映画館でこれを観るっていうのがポイントなんで。

池田 劇場に観に行ったときに、お客さんさんから「すごい長いなあ」みたいな声が聞こえてきたらイヤですよ。

ジャンボ それはもう監督のファンが言うわけないじゃん。監督のファンからしたら、もうこんな序の口よ。

河崎 「レインボーはあと20分はあってもよかった」みたいなね。アンディウォーホルですよね。『エンパイア』って映画があってさ、エンパイアステートビルを映してるだけなの。上映時間は8時間!

ジャンボ 明らかにオナニーでも、アートに感じるのが映画のすごいところですもんね。

河崎 さすが(笑)。今回はね、森繁久彌の社長シリーズをやりたかったんですけど、あの宴会芸のシーンも長いのよ。映画が90分くらいあったら30分くらいやってたんじゃないかな。昔はテレビもなかったから、映画で芸を見るのが普通だったんですよ。そこに立ち返ってやってるわけよ。

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