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岸田文雄総理”気弱な宰相”と「次は私」と息巻く高市早苗で自民党が変わる?

裏切られた「自民党惨敗」予測

 ところで、衆院選だが、週刊誌も新聞も様々な予想をしていたが、残念ながら、週刊誌のあらまほしい「自民党惨敗」予測は見事に裏切られた。

 サンデー毎日と文春が予測をしていた。毎日は選挙プランナーの三浦博史が、野党候補の追い上げ急で、自民党が24議席減、野党が25議席増と見ていたが、自民党は単独過半数を確保するとしている。

 ここでも日本維新の会が11議席から26議席へ躍進すると見ている。

 文春はどうか。こちらは各党・各紙が取りまとめた選挙区別の情勢調査を入手して、さらに選対関係者への取材や独自の現地調査などを踏まえて「最終当落」を徹底予測したと力が入っている。

 その結果、自民党は現有議席から45減らして231議席にまで落ち込むと見る。

 立憲民主党は27議席増やして137議席、やはり伸びが著しいのは日本維新で、18議席増やして28議席を獲得すると見ていた。

 結果は何度もいわないが、一番狂ったのは立憲民主党の議席の読みだろう。維新の異常とも思える議席増も予想外であった。

 私も、朝日新聞(10月28日付)が報じた「アベノマスクが約8300万枚も倉庫に残っていた」という記事は、結構インパクトがあったと思った。3割近い約115億1千万円相当で、その保管費用だけで昨年8月から今年3月までで約6億円に上るというのである。

 税金の無駄遣いだというのも虚しいが、私を含めて、これを読んだ読者は怒髪天を衝いたはずだ。こういうわかりやすいことが、ボディブローとして効いてくる。そう考えたが、1ミリも影響はなかったようだ。

 新潮は、石原伸晃が、石原軍団が解散してしまったために今回は舘ひろしや神田正輝などの応援がないため、厳しい選挙をやっていると報じている。これはその通りになった。

 甘利明幹事長が“ご執心”でゴリ押しした、大分1区から立候補した高橋舞子候補(33)の評判が悪く、甘利が応援に駆け付けたが聴衆は少なく、自身の不人気を印象付けてしまったと新潮が報じている。

 高橋の不人気が甘利にも乗り移ったのか、甘利は落選して、比例で拾われた。

 杉田水脈という自民党の候補がいる。「 LGBTの人たちは『生産性』がない」と発言して物議をかもした、あの女性だ。

 今回は落選決定だと思っていたら、そうではないと新潮が報じている。安倍前総理が子飼いの杉田を比例中国ブロックで上位にするよう、遠藤選対委員長に自ら電話したというのだ。どうやら総裁選のとき、高市早苗陣営の筆頭として働いたことへの論功行賞らしい。安倍らしいといえばいえるが、呆れた話である。

 昨夜(10月31日)は、飯の後、NHKの選挙速報を見ていたが、バカバカしくなって10時過ぎに寝てしまった。

 朝起きての楽しみは、甘利明幹事長の落選だけ。落選したと知って思わず拍手。因果応報である。

 小選挙区で落ちたのを幹事長のままにしてはおけない。岸田は後任を誰にするのだろう。

 せっかく、安倍や麻生の推す高市早苗を外して甘利を幹事長にしたのに、高市にすれば、彼らの軍門に下ったことになる。

 いくら気の弱い岸田でもとは思うが、高市にすれば、「次は私よ」と息巻いているだろう。

 ポストによれば、政調会長である高市は、岸田が掲げていた「令和の所得倍増」「住居費・教育支援」「金融所得課税」などの目玉公約をことごとく外して、自分が総裁選で掲げていた政策をズラッと並べてしまったという。

 中でも目玉は、「敵基地攻撃能力」の保有。敵国からの弾道ミサイル攻撃を防ぐために、日本も戦闘機や地上基地から発射する精密誘導ミサイルなどで敵基地を攻撃して無力化しようというものだそうだ。

 台湾を巡って米中が緊張感を高めているこの時期に、そんな危ない考えはよした方がいいと、私は思う。

 だが、NHKの選挙速報に出てきた高市の顔は、テレビを見ている我々を睨みつけるような形相で、神経の細い私などは震えあがった。

 高市の目論見は、こうしたタカ派的な考えは、連立を組んでいる公明党が断固反対しているため、岸田政権はこの問題で追い詰められると思っているというのだ。

 防衛費をGDPの2%以上というのも、高市が仕込んだ“爆弾”だそうだ。

 鳩のように見えながら、気が付いてみればウルトラタカ派に変身! なんてことにならないように、岸田をわれわれ国民が監視していなくてはいけない。

 というわけで、戦いすんで日が暮れたが、日が暮れないのが眞子&圭の結婚問題である。

 もう飽きたよとお嘆きの方もいらっしゃるだろうが、いましばらくお付き合いを願いしたい。

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