昼間たかしの100人にしかわからない本千冊 66冊目
こんな本があったのか。なんで、今まで読んでいなかったのだろう。
ノンフィクションやルポルタージュを読むときに古い本、いわば、このジャンルの古典を読みつぶそうという理由は、...
昼間たかしの100人にしかわからない本千冊 65冊目
物書きとして自分を律するために読むのは、最近古典ばかりである。
古典といっても別に『万葉集』を読んでいるわけじゃない。ノンフィクションの古典である。ノンフィクションだとか...
昼間たかしの100人にしかわからない本千冊 64冊目
■前編はこちら
幻舟に「テロリスト」としての情熱を吹き込んだのは間違いなく彼女の人生である。旅芸人の父と共に生きた幼少期、幻舟は差別と不条理とを理屈ではなく、自らの血肉にし...
昼間たかしの100人にしかわからない本千冊 63冊目
いよいよ平成が終わる。5月1日から令和になる。そんな時代の転換点を前に花柳幻舟が死んだ。碓氷峠の手前にあるめがね橋から落ちて。享年77歳。
ひとつの時代が終わった。
今...
昼間たかしの100人にしかわからない本千冊 62冊目
なかなか市井の人を取材するのは苦労するものである。だって「何を目的に……?」とか言われることもしばしばあるからだ。
とうとうと、取材する理由とか情熱を語ることができるとは...
昼間たかしの100人にしかわからない本千冊 61冊目
『特務諜報工作隊 秘録 雲南の虎と豹』(番町書房)
時に1944年。重慶軍の攻勢に拉孟・騰越は玉砕。インパール作戦は失敗に終わり、ビルマ・シャン高原は風雲急を告げていた。
...
昼間たかしの100人にしかわからない本千冊 60冊目
「アホウドリ」を自称して、あちこちの妙な人を訪ねることに人生の多くの時間を費やしたルポライター・阿奈井文彦。76年の生涯の中で、けっこうな数の本を上梓しているが、自称である「...
昼間たかしの100人にしかわからない本千冊 59冊目
日々、ネットで情報を見ていると、なんだかんだと論争を目にする。いかに自分の主張が正しいか、一歩でも後退すれば完全敗北かのごとく信者を煽動し、苛烈な意見を繰り返す論争。いった...
昼間たかしの100人にしかわからない本千冊 58冊目
前にも触れた、柏書房のジョゼフ・ミッチェル作品の全訳。12月に『ジョー・グールドの秘密』が刊行されたので、これで完結である。
なんと、これでこの素晴らしい作品集もおしまい...
昼間たかしの100人にしかわからない本千冊 57冊目
この連載、基本的に過去に読んだことのある本について書いている。読んだことのある本のうち、100人にしかわからない本についてである。ホントに100人にしかわからないかどうかな...
昼間たかしの「100人にしかわからない本千冊」56冊目
さて、前回の続きからで、柏書房から刊行されたジョゼフ・ミッチェルの作品集についてである。
このミッチェルという書き手が、名文かどうかは原書を読んでいないので、筆者もわから...
昼間たかしの100人にしかわからない本千冊 55冊目
柏書房というのは、歴史書を多く出している老舗の出版社。
そんな出版社が手がけたのがジョゼフ・ミッチェルの作品集。2017年2月に出版された『マクソーリーの素敵な酒場』から...
昼間たかしの100人にしかわからない本千冊 54冊目
さて、前回から引き続き、人生の黄昏を感じざるを得ないシリーズである。そもそも論としてタイトルが「100人にしかわからない本」なので、100人くらいはわかってくれると思って、...
昼間たかしの100人にしかわからない本千冊 53冊目
筆者もなんだかんだと生きていたら、40歳を過ぎてしまった。中年の思春期というヤツではないが、最近思うことがある。
「やばい、思ったほど本を読んでいない!」と。
日本人男性...
昼間たかしの100人にしかわからない本千冊 52冊目
今、誰もが使っているツールとなったTwitter。中には社会問題のウザイ“語りたがり”もいるけれど、それはむしろ少数派。いくつもの利点のあるTwitterだが、特にその恩恵...
昼間たかしの100人にしかわからない本千冊 51冊目
ライター稼業を何年もやってるのだが、売れている実感というのはあまりなく。ところが、今年出版した『これでいいのか岡山県』(マイクロマガジン社)は、まさかの重版。
以前出した...
昼間たかしの100人にしかわからない本千冊 50冊目
なんと、連載も50冊目である。よくも、こんなに続いているものだと自分を褒めてあげたい。
とはいえ、タイトルに「千冊」とつけているので、連載はまだ果てしなく続く。
こうや...
昼間たかしの100人にしかわからない本千冊 49冊目
ノンフィクションとかルポルタージュとかいわれるジャンルの話をすると、たいていの人が「冬の時代」とか「マイナージャンル」などという。確かに、そのことは否めない。
なにせ、ノ...
昼間たかしの100人にしかわからない本千冊 48冊目
考えてみれば、1990年代というのは奇妙な時代で、妙な雑誌が次々と創刊されては消えていた。まだ、インターネットのない時代。情報源として雑誌は欠かせなかった。そして、人はカネ...
昼間たかしの100人にしかわからない本千冊 47冊目
少し前に、麻原彰晃をはじめオウム真理教の幹部の死刑が執行され、再びオウム真理教が注目された。すでに、地下鉄サリン事件も遠い昔のこと。これから先、オウム真理教の起こした一連の...
昼間たかしの100人にしかわからない本千冊 46冊目
さて、前回から続いて“岡山ずし”の蘊蓄である。
それぞれの家で、異なった作り方を楽しむのが“岡山ずし”の基本。それでも、本当に美味いのは、これだというコダワリもある。
...
昼間たかしの100人にしかわからない本千冊 45冊目
岡長平は、この連載の12冊目(記事参照)で一度取り上げた。その代表作である『ぼっこう横丁』(岡山日日新聞社刊)は、正・続の2冊に分かれている。正篇では、岡山市の各地域の故実...
昼間たかしの100人にしかわからない本千冊 44冊目
この本を読む前に、Amazonかどこかで見てほしい作品がある。村木良彦による『わたしの火山』。1968年1月にTBSで放送されたドキュメンタリー。
つくるべきは、鹿児島を...
昼間たかしの100人にしかわからない本千冊 43冊目
先日、伊達政保さんと知己になった。「図書新聞」にて文化コラム「カルチャー・オン・ザ・ウェッジ」を連載している評論家だ。
甲府であった竹中英太郎と竹中労の父子を偲ぶイベント...
昼間たかしの100人にしかわからない本千冊 42冊目
先日、約20年ぶりに雑誌「POPEYE」(マガジンハウス)を買った。特集「ニューヨーク退屈日記。」(2018年5月号)に、ゲイ・タリーズのインタビューが掲載されていると聞い...
昼間たかしの100人にしかわからない本千冊 41冊目
今はそれほどでもないだろうが、1980年代前半の一時期、日本人にとってニューヨークは、憧憬を抱かせる特別な街であった。
「であった」と生意気に書いてはみるが、筆者も入浴には...
昼間たかしの100人にしかわからない本千冊 40冊目
我々が生きている現在は、過去の歴史の結果として存在している。小学校から大学まで続く教育システムの中で、歴史教育は、そういう精神を教えているはずなのだが、どうだろう。結局のと...
昼間たかしの100人にしかわからない本千冊 39冊目
まだ10代の頃に、この本を手にとって「いつかは、こんな旅を……」と思いつつ、果たせない人は多いんじゃないかな。筆者も、その一人である。
21世紀の今、テレビ番組では世界の...
昼間たかしの100人にしかわからない本千冊 38冊目
最近、バーチャルYouTuberやVRchatなど、いよいよ電脳世界で別の自分になれる夢が、現実のものになろうとしている。
考えてみれば、ここ10年あまりの技術の進化は、...
昼間たかしの100人にしかわからない本千冊 37冊目
再び、少し力を抜いて……。
昨年、神田古本まつりでマガジンハウスの老舗男性誌「POPEYE」を大量購入してから、じっくりと読んでいる。
かつては「ホットドッグ・プレス」...