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深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.139

うつ病なんかヘーキ!? 宮崎あおい主演作『ツレがうつになりまして。』

tsureutsu01.jpgぴったり息の合った演技を見せる宮崎あおいと
堺雅人の共演作『ツレがうつになりまして。』。
(c)2011「ツレがうつになりまして。」製作委員会

 うつ病にかかった会社員の夫とそれまでグータラだった売れない漫画家の妻が、あたふたしながらも病気との付き合い方を学んでいくコミックエッセイ『ツレがうつになりまして。』(幻冬舎)が宮崎あおい、堺雅人の共演で映画化された。宮崎&堺の夫婦役は2008年のNHK大河ドラマ『篤姫』以来となる2度目。俳優としてお互いの実力を認め合う2人が、『ツレうつ』でも息の合った芝居を見せる。今回の企画は06年に出版された原作に魅了された佐々部清監督が幾つもの映画会社を回り、3年がかりで実現させたもの。佐々部監督というと『半落ち』(04)、『夕凪の街 桜の国』(07)など”泣かせ”の職人監督的イメージがあるが、今回は”泣かせ”演出は控えめ。慣れない病気のために、ずっと家の中で顔を突き合わせることになる結婚5年目の夫婦がささいなエピソードを積み重ねながら、絆を深めていく様子をユーモラスに描いている。

 外資系の会社に勤めているツレ(堺雅人)はある朝、突然会社に行けなくなってしまう。だが、”突然”と感じたのは妻のハル(宮崎あおい)だけ。ツレが毎朝満員電車に揺られて通勤していた会社では大きなリストラが行なわれ、職場に辛うじて残ったツレは辞めていった同僚たちの仕事も背負わされていたのだ。ハルの前では「会社から期待されている」「ちょっとだけ昇給した」と明るく振るまっていたツレ。だが、空元気は長くは続かず、心の中のヤル木がぽっきり折れてしまう。ハルに背中を押されて病院に行くと、あっさり「心因性のうつ病」と診断される。あわてたハルはツレに会社を辞めさせるが、会社を辞めてプレッシャーから解放されたはずなのに、ツレの症状は全然良くならない。逆に「自分は社会から必要とされていない」とこぼし、ペットとして飼っているイグアナのイグに対してまで「こんな飼い主で申し訳ない」と泣いて謝る始末。布団に包まって、寝込んでしまう。

tsureutsu02.jpgツレとハルが暮らす一軒家を舞台にしたワン
シチュエーションっぽい設定。宮崎あおい
と堺雅人の2人芝居を中心にドラマは展開。

 ツレの病気のことを知った、ツレの兄(津田寛治)が見舞いに来て、「お前は一家の大黒柱なんだから、がんばれ」と励ます。その”がんばる”ことができずに苦しむツレは、身内の言葉に余計に落ち込む。やがてツレの退職金、失業手当が切れるが、うつ病は患者の都合に合わせては治ってくれない。それまでダメ人間を自称してのほほんと過ごしていたハルが働かざるを得なくなる。「ツレがうつになりまして……」と夫の病名を編集部にカミングアウトしてまで、苦手としていた営業回りを始める。

 8月に公開された『神様のカルテ』では徹夜続きの激務をこなす町医者(櫻井翔)を陰からしっかり支える”理想の嫁”を演じた宮崎だが、今回の嫁役はもっとリアル路線。ツレが職場の重圧から次第に体調を崩しているのに気づかず、テレビのバラエティー番組をひとりで見てバカ笑いしている。ツレが不眠や背中痛を訴えても、「夜更かししているせいだよ」と冷たい。さらに夜中にツレのイビキがうるさいと、隣の部屋で寝ることを命じる。以来、2人は別々の部屋で寝る生活を送る。

 ツレがうつ病だとわかって、ハルは急いで本を読みあさるが、すぐには良妻にはなれない。うつ病にはアミノ酸を多く含んだ納豆がいいと知り、さっそく食卓に並べるが、「臭いから、静かに掻き回して」とハルの口からはつい小言が出る。気分転換を兼ねてツレは食事を作るが、どうも味覚の調子が悪く、味付けがうまくいかない。しょんぼりしているツレを「私より上手だよ」とハルは慰めるが、「家事の下手なハルさんに褒められてもうれしくない」と返され、逆ギレしてしまう。生活費を稼ぐために引き受けたイラスト集の締め切りが迫ると、もうツレの世話どころではない。いつものようにネガティブ発言を繰り返すツレに向かって、「うるさい! 今はそれどころじゃないっ!」と怒鳴りつけてしまう。

tsureutsu03.jpgうつ病になって電車に乗れなくなったツレ
(堺雅人)だが、ハル(宮崎あおい)との
記念日を祝うため思い切って街へ出掛ける。

 当然だが、現実の生活は映画よりも、もっとシビアだ。ハルに怒鳴られたツレは自殺を考えるが、劇中のハルは異変を察知してツレは九死に一生を得る。だが、原作によるとツレが自殺寸前だったことに作者は気づかず、「漫画にするから」とツレに書かせていた日記を後で読んでから、その事実を知ってゾッとしたとある。一歩誤っていれば、コミックどころではなかった。また、映画では売れない漫画家だったハルは、いちばん身近なツレの病気を題材にすることで漫画家としてブレイクを果たすが、実際には病気を扱った内容にNGを出す編集者や夫の病気を打ち明けてから付き合いがフェードアウトした編集者もいたそうだ。09年に出版された萩原流行夫妻の共著『Wうつ』(廣済堂出版)の内容も生々しい。先にうつ病になった奥さんのまゆ美さんに対し、萩原は女性問題を起こして、さらに追い詰める形となってしまった。萩原の何気なく発した言葉が、病気を患っているまゆ美さんには「うっとうしい、死ね!」という言葉に聞こえたのだ。その後、萩原自身がうつ病になったことで、ようやくまゆ美さんの辛さを理解できたとある。

 『ツレうつ』の主眼は”どうすれば、うつ病を治せるか”ではない。パートナーが病気になったことで、これまで気づかなかったこと、見逃していたものがしっかりと実感できるようになってきたということ。お互いの言動にカチンときてケンカもするし、うつ病の回復は一進一退だ。でも、パートナーがいてくれるという幸せがそこにはある。ツレの病気がきっかけで、それまで友達同士の延長のようだったハルとツレの関係は一歩二歩と先へ進んでいく。飼い主の2人が落ち込んだり、はしゃいだりしているのを横目で見ながら、縁側ではイグアナのイグが気持ち良さそうにひなたぼっこしている。いつもマイペースなイグアナが、小さな幸福のシンボルとなっている。
(文=長野辰次)

tsureusu04.jpg
『ツレがうつになりまして。』
原作/細川貂々 脚本/青島武 監督/佐々部清 出演/宮崎あおい、堺雅人、吹越満、津田寛治、犬塚弘、梅沢富美男、田山涼成、大杉蓮、余貴美子 
配給/東映 10月8日(土)より丸の内TOEIほか全国ロードショー <http://www.tsureutsu.jp>

ツレがうつになりまして。

人ごとじゃない。

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最終更新:2012/04/08 22:37
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