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深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.135

城定秀夫監督、ブレイク前夜の予感! 闘争本能を呼び覚ます『タナトス』

tanatosu01.jpg“死の神”タナトスに魅入られたかのような本能的な闘いを演じる
リク(徳山秀典:画面左)と棚夫木(佐藤祐基)。
スピード感と荒々しさを感じさせる青春ボクシング映画だ。
(C)2011 竹原慎二・落合裕介・小学館/「タナトス」製作委員会

 街で何気なく定食屋に入って、ショウガ焼き定食を頼むとメチャメチャに美味しいことがある。特別な素材を使っているわけではないが、料理人の手際がいいのだろう。食べ易い大きさの豚肉に新鮮なショウガソースが絡み、刻みキャベツとのバランスもいい。みそ汁も手を抜いていない。36歳にして、すでに監督作が50本を越える”映像職人”城定秀夫監督の魅力を例えるなら、こんな感じだろう。城定監督作品には、定食屋で出会うショウガ焼き定食の輝きがある。グルメ本で紹介される機会は少ないが、お客の期待を裏切らない味わいがうれしい。

 人情系エロス『デコトラ・ギャル奈美』(08)、学園ヤンキーもの『ガチバン』(08)、現代の小公女がAV業界で活躍するコメディ『18倫』(09)など主にVシネを戦場にしてキャリアを磨いてきた城定秀夫監督。エッチ系、不良もの、コメディ……と「何でも来い!」なオールラウンドプレイヤーだ。知る人ぞ知る存在だった城定監督にとって、新たなるジャンルへの挑戦となったのが、9月10日(土)よりユーロスペースにて劇場公開される『タナトス』。日本初のミドル級世界王者のベルトを巻いた竹原慎二原案のコミック『タナトス~むしけらの拳~』を実写化したドストレートな青春ボクシング映画となっている。

tanatosu02.jpg未勝利のままプロの世界を去るメガトン山本
(渋川清彦)。栄光をつかむ男がいる影で、
人生の軌道修正を余儀なくされる大勢の男た
ちがいる。

 主人公はDVを振るう父親を半殺しにして家を出た不良少年・リク(徳山秀典)。幼い頃に母親に棄てられたトラウマもあり、他人に触れられるのを極度に嫌う狂犬のような男だ。強くなることだけが自分の存在証明だと思い、暴走族相手に殴り屋をやっている。そんなリクの前にまったく歯が立たない相手が現われた。公園で出くわしたボクシングのアマ選手・棚夫木(佐藤祐基)に、リクのパンチは一発もかすらない。怒り狂ったリクはボクシングジムまで殴り込むが、棚夫木の代わりを務めたメガトン山本(渋川清彦)に子供扱いされる。さらにリクは驚きの事実を知る。棚夫木は脳に障害があり、プロテストを受けることができない。メガトン山本に至ってはプロで1勝もできずにいる。ボクシングの世界はどんだけ凄いんだ。不良相手に負け知らずだったリクは愕然とする。

 チャンピオンの素質に恵まれるもリングに立てない棚夫木、強靭なボディを誇りながら致命的に顎が弱いメガトン山本、狂犬のような闘争心を持つが家族どころか棲む家さえないリク。どうしようもない欠陥を抱えた3人の男がそろったことで、ドラマが大きく動き出す。山本のおせっかいで、リクは住み込みで働きながらボクシングのトレーニングを始める。まるで歯が立たなかった棚夫木に少しでも近づくために。一方の棚夫木にも転機が訪れる。棚夫木を手塩にかけて育ててきたジムの会長(升毅)は棚夫木をメキシコに連れていき、プロライセンスを取らせようと画策する。チャンピオンになることだけが生き甲斐だった棚夫木は目の色を変えて飛びつく。頭にパンチを浴びれば、植物人間化するか最悪死んでしまうにもかかわらず。狂った棚夫木のメキシコ行きを止めるため、トレーニングを始めて1カ月のリクが噛み付く。狂犬vs.狂拳の生涯一度きりのスパーリングが行なわれる。

tanatosu03.jpg押し掛けマネージャーの千尋(平愛梨)。
家族の温かさを知らずに育ったリクにとって
は、世話好きな姉か妹のような存在だ。

 全8巻ある竹原慎二の原案コミックを102分の尺にまとめ込んだ城定監督の手腕が光る。脚本、編集も城定監督が兼ねている。メジャー系の作品に比べると、非常に限られた予算と撮影日数の作品だ。『あしたのジョー』(11)では伊勢谷友介が体脂肪率3%まで減量、市原隼人主演の『ボックス!』(10)では1R3分をノーカットで撮影……的なマスコミが記事にしやすい派手さもない。だが、ボクシングシーン前後のドラマ部分をきちっと描いていることで、男と男が自分の存在証明を賭けて生身で闘うことの重みが伝わってくる。

 配給会社に「監督のコメントがほしい」と頼むと、新作の脚本を執筆中の城定監督がわざわざ出向いてくれた。何ともフッワークが軽く、腰の低い監督ではないか。城定監督は基本的に絵コンテを用意しないそうだ。面倒くさいからやらないのではなく、絵コンテを描くとそれに縛られてしまい、想定内のものしか撮れないからやらないそうだ。絵コンテを用意せず、自由度の高い撮影現場のほうが「奇跡のような画が撮れる瞬間がある」そうだ。脚本も自分で書くことが多いので、現場で脚本を開くこともなく、セリフもその場に合わせて自由に変えるという。

tanasosu04.jpg年間8~10本のハイペースで撮り
続ける城定秀夫監督。「Vシネの
娯楽原理的な良さを活かしていき
たい」と語る

城定監督 「Vシネを含めると年間8~10本ペースで撮ってます。Vシネはギャラが安いんで、そのくらいの本数やらないと食べていけないんです。今回の『タナトス』はVシネより時間がかかったんで、今年は6~8本になりそうで厳しいですよ(苦笑)。もともとは20代の頃に基礎体力をつけるために受けられる仕事は全部受けていたのが、今も続いている感じです。低予算の作品は確かにシンドいけど、その分制約も少ないんで面白い。かといって、いつまでもビンボー自慢してられないんで、『タナトス』をきっかけにメジャー系の仕事も来ないかなーと密かに期待しています」

 城定作品の主人公たちはどんなに辛酸を舐めても、最後には希望の光を見出すエンディングが多い。城定作品に触れると、観客は幸せな気持ちになれる。それが自分の作家性を観客に押し付けることのない城定監督のいちばんの作家性だろう。

城定監督 「シンプルなストーリーが好きなんです。ひねったストーリーよりも、シンプルな映画のほうがボク自身が客のひとりとして好きですね。あまり凝った物語だと、話の展開を追い掛けるのに神経を使ってしまって、せっかくの俳優の演技が楽しめないじゃないですか。作家性のこだわりも特にはないですね。単純に映画監督という職業に憧れていたんで、何か自分の考えを主張したいというより、作品を撮り続けることがボクには大事なんです。予算に関係なく、ひとつひとつの作品を手を抜かずに作っていきたい。映画って1人で作るもんじゃないんで、逆に手を抜くほうが難しいですよ。結局、一生懸命に作るほうが楽なんです」

 気負うことなく、淡々と語る城定秀夫監督。この映像職人がブレイクする日が待ち遠しい。行列ができる店になっても、決して手を抜くことはないだろう。
(文=長野辰次)

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『タナトス』
原作/竹原慎二・落合裕介『タナトス~むしけらの拳~』(小学館ヤングサンデーコミックス刊) 監督・脚本・編集/城定秀夫 出演/徳山秀典、佐藤祐基、平愛梨、渋川清彦、古川雄大、大嶋宏成、大口兼悟、斉藤一平、白石朋也、秋本奈緒美、升毅、梅沢富美男 配給/ユナイテッド エンタテインメント 9月10日(土)より渋谷ユーロスペースにてレイトショー、10月1日(土)より名古屋シネマスコーレ、ムービーオンやまがた、10月8日(土)よりシネマート心斎橋にて公開 <http://www.thanatos-movie.com>

タナトス~むしけらの拳 1

じゃあの。

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最終更新:2012/04/08 22:37
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