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深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.137

刑務所で食する至高の味『極道めし』ヒロインの後ろ姿に、むせび泣き!

gokumeshi01.jpg雑居房で過ごす5人の男たちは、
お正月の「おせち料理」を賭けて熱きフードバトルを繰り広げる。
(c)2011『極道めし』製作委員会 (c)土山しげる/双葉社

 花輪和一原作、崔洋一監督作『刑務所の中』(02)で一躍有名になったのが、刑務所で大晦日の晩に出てくる”おせち料理”。鮭の切り身、エビフライ、チキンカツ、コブ巻き、タマゴ焼き、ようかん、ミカン、年越しソバ、そして翌朝には雑煮……と食べ切れない品数が並ぶ。食べることが数少ない楽しみである受刑者にとって、年に一度きりのごちそうである。シャバにいながらもコンビニ食で正月を過ごす人間にも、羨ましく感じられるほどだ。土山しげる原作の人気コミックを映画化した『極道めし』では、この”おせち料理”を巡って受刑者同士が壮絶なバトルを繰り広げる。おせち争奪戦のルールは簡単。雑居房で同房となった受刑者たちは、それぞれがこれまでに食べた最高に美味しかった料理の自慢話を披露し合う。他の受刑者たちの喉を鳴らすことができれば1点。最高得点者は、参加者のおせち料理から好きな1品を選び取ることができる。エビフライだろうが雑煮だろうが、容赦なく奪い取られるので、参加者はそれこそ血まなこだ。年末の刑務所で、空前の激熱フードバトルが巻き起きる。

 このフードバトルに勝利するには、巧みな話術以外にも秘訣がある。キャビア、フォアグラ、フグの刺身、松坂牛のステーキといった高級料理の美味しさをいくら自慢しても得点には結びつかない。刑務所で年末を過ごす彼らは、そういったグルメには縁のない暮らしを送ってきたので、高級料理の味は想像できないのだ。誰もが食べたことのある庶民的料理でなくては、共感は得られず、高得点は望めない。そして、それぞれの自慢話が進むにつれ、参加者たちの思い出の味にはある共通点があることが浮かび上がってくる。

gokumeshi02.jpg八さん(麿赤兒)が少年時代に食べた思い出
のすき焼き。子供の目には、肉を焼く父親の
姿が頼もしく映った。

 204房の牢名主・八さん(麿赤兒)の勝負めしは、少年時代に食べた”すき焼き”。食料事情の悪かった時代、苦労して手に入れた肉を父親が威厳を持って鉄鍋の上に広げた。育ち盛りの兄弟で競い合うようにしてハシを伸ばした。上京してホストになったアイダ(落合モトキ)は職場でトラブルを起こし、田舎の実家へ逃げ帰った。母親は何も聞かずに黙って炊きたての白いご飯に、産まれたての生卵を添えてくれた。空腹のあまり、夢中になって”卵かけご飯”をかき込むと、口の中で卵の甘みが広がった。新入りの健太(永岡佑)にとって忘れられない味は、恋人のしおり(木村文乃)が最後に作ってくれた”インスタントラーメン”。どこでも売っている袋入り即席ラーメンだが、麺の上には焦がしネギと熱々のネギ油がたっぷりトッピングされている。丼の底には刻みキャベツも隠されている。ろくな物を食べていないヤクザ者の健太の健康を考えた栄養食だ。スープの温かさが健太の体に染み渡る。受刑者たちが語る”思い出のグルメ”はどれもレストランや料亭で出されるメニューではなく、自分のために家族や恋人が作ってくれた家庭料理ばかり。刑務所送りとなった彼らにとって、数少ない幸福な、温かい宝物のような記憶なのだ。思い出の中のごちそうを、受刑者たちは貪り分け合う。

gokumeshi03.jpg中華料理店で働きながら、恋人・健太の出所
を待つしおり(木村文乃)。自分のラーメン
店を持つのがしおりの夢だ

 三木聡監督のロードムービー『転々』(07)では、天涯孤独で育った大学8年生の文哉(オダギリジョー)はひょんなことから借金取り(三浦友和)とその知人(小泉今日子、吉高由里子)らと”疑似家族”となり、夕食を共にする。いつも、ひとりで食事を済ませていた文哉にとっては、初めての家族団らんのひと時。何でもない普通のカレーライスをひと口食べ、文哉は涙を流す。食事を摂る上で大切なことは、どんなごちそうを食べるかではなく、誰と食べるかであることを『転々』の中の偽物家族たちは教えてくれた。『転々』をはじめ、B級グルメを扱った映画には秀作が多い。伊丹十三監督の『タンポポ』(85)、荻上直子監督の『かもめ食堂』(05)、沖田修一監督の『南極料理人』(09)などなど。ただし、それらの作品は料理人が主人公であるのに対し、『極道めし』は食べる側が主人公だ。作った側の苦労や思いやりを考えずに、ガツガツと平らげ、「ごちそうさま」のひと言もない、礼儀知らずな大バカモノたちばかりだ。

 本作のメガホンをとったのは前田哲監督。そんな大バカモノたちの視点から、心に染み入るグルメ映画を撮り上げた。思い出の逸品をシズル感たっぷりに映し出すことはもちろん、大バカモノのためにせっせと調理に励む家族や恋人たちの姿を丁寧にクローズアップしてみせる。とりわけ、身勝手な恋人のためにラーメン用のネギをけなげに刻む木村文乃の後ろ姿が何とも美しい。愛する者のために台所に立つヒロインの背中に後光が差している。『ブタがいた教室』(08)では食べる側と食べられる側のシビアな関係に着目した前田監督だが、本作では作る側と食べる側との関係性をドラマとして見せることで、過去の名作グルメ映画に肩を並べる作品へと押し上げることに成功した。

 本作を観ているうちに、次第に自分自身の体験も蘇ってくる。働きすぎてポックリ亡くなってしまった母親のことだとか、昔付き合っていた彼女のことだとか。自分にとって大切な人であるはずなのに、でもどんな話をしたとか、そのときどんな表情をしていたとか、肝心な記憶はどんどん曖昧になっていることにも気づく。そうなのだ、自分も大バカモノのひとりなのだ。刑務所の中にいる健太たちと大して変わらない、恩知らずの大バカモノなのだ。自分にとって大切な人の顔がうろ覚えになっているくせに、狭い台所から聞こえてきた野菜を刻んだり、油がはねる音、吹き溢れた鍋から漂う匂いの記憶だけは鮮明に覚えている。そして、二度と食べることのできないあの味も。五感の中に記憶されている”極めし”こそが、男にとっての”桃源郷”なのだろう。思い出の中の料理ほど、美味しいものはない。
(文=長野辰次)

gokumeshi04.jpg
『極道めし』
原作/土山しげる 脚本/羽原大介、前田哲 監督/前田哲 
出演/永岡佑、勝村政信、落合モトキ、ぎたろー(コンドルズ)、麿赤兒、木村文乃、田畑智子、田中要次、木下ほうか、でんでん、木野花、内田慈 
配給/ショウゲート 9月23日(金)より新宿バルト9ほか全国ロードショー <http://gokumeshi-movie.com>

極道めし(8)

ゴクリッ。

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[第2回]『チェンジリング』そしてイーストウッドは”映画の神様”となった
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最終更新:2012/04/08 22:37
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