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深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.130

V・ギャロ主演のサバイバルグルメ!? 『エッセンシャル・キリング』

ek01.jpgヴィンセント・ギャロが83分間、ひたすら逃げ続ける
異色サバイバルアクション『エッセンシャル・キリング』。
(c)Skopia Film, Cylinder Production, Element Pictures, Mythberg Films,
Syrena Films, Canal+ Poland. All rights reserved.

 ヴィンセント・ギャロ主演のサバイバルサスペンス『エッセンシャル・キリング』は、中東のゲリラ兵に扮したギャロが全編83分間、まったく台詞なしでひたすら逃げ続けるという異色作だ。ストーカー男の純愛を描いた『アンナと過ごした四日間』(08)で17年間の沈黙を破ったポーランド出身の”流浪する巨匠”イエジー・スコリモフスキ監督の新作となる。スコリモフスキ監督自身は、本作を「シルベスター・スタローンの『ランボー』(82)とタルコフスキー映画を足して割ったような作品」と分かりやすく説明している。まぁ、『バッファロー’66』(98)、『ブラウン・バニー』(03)のヴィンセント・ギャロ主演作ですから、フツーなわけないですな。

 奇妙なサバイバル劇は、アフガニスタンらしき荒涼とした台地から幕を開ける。洞窟に潜んでいたムハンマド(ヴィンセント・ギャロ)はバズーカ砲で米兵を吹き飛ばす。まさしくギャロ版『ランボー』かと思わせるド派手オープニングだ。しかし、戦争映画のマッチョヒーローと違って、ムハンマドは追跡してきたヘリコプターの砲撃に遭い、あっけなく米軍の捕虜となる。収容所に囚われたムハンマドは厳しい拷問責めとなるが、決して口を開こうとしない。英語も母国語もいっさい話さないので、ムハンマドの正体は分からない。軍用機で別の収容所へ輸送されるが、その途中で護送車がスリップ事故を起こして、ムハンマドは脱走してしまう。風景はアフガニスタンとまるで違い、あたり一面に雪が降り積もっている。どうやら、世界各地にあると噂されるCIAの秘密収容所のひとつである北欧支部へ送り込まれるところだったらしい。土地勘のまるでないムハンマドは民間人を殺害した上で衣服を剥ぎ取り、雪に覆われた森の中へと逃げ込む。

ek02.jpgヴィンセント・ギャロが米軍相手に一人で
戦うド派手なオープニング。ギャロ主演で
『ランボー』シリーズをリメイクしたら、
こんな感じ?

 米軍の追っ手が迫る中、ムハンマドは森の奥へ奥へと逃げ込む。冬の森の中にはまったく食べ物がない。空腹に苦しむムハンマドは雪を掘り起こし、土の中のアリの巣を見つけ、アリをつまんで口に放り込む。アリだけでは空腹は満たされず、木の皮を剥いでむさぼり喰う。森の中でなぜか手付かずで赤い木の実が残っていたので有り難くいただくと、バッドトリップして幻覚に悩まされる。さらには赤ちゃんに母乳を飲ませていた女性に襲い掛かり、オッパイにしゃぶりつく。ゲリラ兵として対米国戦に参加していたムハンマドだが、森の中に迷い込んだムハンマドはもはや人間ではなく、一匹の野生動物と化す。イデオロギーのためではなく、自分が生き延びるために必要不可欠な殺戮(エッセンシャル・キリング)を重ねることになる。

 本作でベネチア映画祭審査員特別賞と最優秀男優賞の二冠に輝いたギャロだが、中にはアラブ兵に見えないという批評もあった。だが、スコリモフスキ監督に言わせると、「もしかしたら、米国生まれで中東に移り住んだのかも知れない。あえて正体が分からないよう、曖昧にしている」とのこと。2009年のカンヌ映画祭でギャロが歩いていたところ、「野生動物のような歩き方をする男だ」とその後ろをたまたま歩いていたスコリモフスキ監督は感じ、書き上げて間もない『エッセンシャル・キリング』の台本をその場で渡したそうだ。2時間後にはギャロから「自分は雪の多いバッファロー出身だから、雪の上を裸足で走っても平気だ」と猛烈に出演をアピールされ、本作のキャスティングが決定したという。

ek03.jpg傷ついたムハンマド(ヴィンセント・ギャロ)
を、人妻マーガレット(エマニュエル・セニ
エ)は無言で迎え入れる。セニエはロマン・
ポランスキー監督の奥様です。

 まったく見知らぬ環境に放り出され、空腹に耐えかねたムハンマドがアリをつまんで喰うシーンが印象に残る。ニコラス・ケイジは売り出し中の頃に『バンパイア・キッス』(90)でゴキブリを食べてみせたが、ギャロのことだから役づくりのために実際にアリを食べていてもおかしくない。しかし、アリは一体どんな味がするのか。昆虫食研究の日本での第一人者である三橋淳氏の著書『虫を食べる人びと』(平凡社)を読むと、昭和32年ごろには信州(昆虫食の本場!)で”チョコアンリ”という名のアリの入ったチョコレート菓子が製造され、もっぱら米国に輸出されていたそうだ。山間部で採集したアカアリをサラダ油で揚げてチョコレートを絡めたもので、アリに由来する酸味とチョコレートの甘みがうまく調和され、人気があったと記述されている。ただし、生きたアリには強い蟻酸があり、そのまま食べると消化器官を痛める可能性もあるので、公園でアリを見つけても、ギャロを真似て踊り喰いするのはやめた方が無難だ。

ek04.jpg右にいるのが俳優として『イースタン・プロ
ミス』(07)などにも出演しているスコリ
モフスキ監督。政治的な事情などから欧米各国を
流浪した経験が本作に投影されている。

 一時期は関西方面にも逆輸入されていたというチョコアンリの味覚も気になるところだが、ムハンマドのその後に話題を戻そう。母乳を口にしてからのムハンマドはそれまでの凶暴な野生動物的な行動から変化が現われる。説明的な台詞もナレーションもないため勝手に推測するしかないのだが、それまで米軍の追跡を恐れて森の奥深くへと逃げ込んでいたムハンマドは物心がついたのか人肌が恋しくなったのか、灯りが点いた民家へと近づく。その民家は運良く主人が不在で、口の利けない夫人(エマニュエル・セニエ)が玄関で倒れ込んでいたムハンマドを介抱する。夫人の目には、ムハンマドは血まみれの殺戮者ではなく、一匹の傷ついた迷い犬のように映る。夫人は言語によるコミュニケーションに頼らない分、物事の本質を直感的に感じ取る。ムハンマドが何者であるかを詮索することなく、黙って温かい飲み物と寝床を提供する。飢えた野生動物と化していたムハンマドは、優しい母性に触れたことで、その立ち位置が大きく変わる。怒りと恐怖に取り憑かれていたムハンマドは、夫人の前では家族のもとへ帰りたがっている無力な男の子へと変貌していく。

 さて、この無言の逃亡劇には、どんなクライマックスが待ち受けているのだろうか。観客が息を潜めて構えていると、スコリモフスキ監督はその裏を突くかのように唐突に幕を降ろす。再び放浪の身となるムハンマドに劇的なラストシーンは与えられない。ムハンマドは映画の中をさまよい続けることを宿命づけられる。もしかしたら、いつかムハンマドは家族のもとに帰りつく日が訪れるかもしれない。でも、それは多分、米国と中東の間の紛争が終わるときだろう。その日まで、ムハンマドの放浪はずっと続く。
(文=長野辰次)

ek05.jpg
『エッセンシャル・キリング』
監督・脚本・製作/イエジー・スコリモフスキ 脚本・製作/エヴァ・ピャスコフスカ プロデューサー/ジェレミー・トーマス、アンドリュー・ロー 出演/ヴィンセント・ギャロ、エマニュエル・セニエ 配給/紀伊国屋書店、マーメイドフィルム 7月30日(土)より渋谷シアターイメージフォーラムほか全国順次公開
<http://www.eiganokuni.com/EK>

バッファロー’66

言わずと知れた代表作。

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最終更新:2012/04/08 22:38
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