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深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.153

“地獄”からの生還者・板尾創路の凄み 古典落語を過激に脚色『月光ノ仮面』

gekkou1.jpg戦場から生還した男は笑いの世界に魅了される。
この何者でもない男は、吉本に入っていなかったかもしれない、
もう一人の板尾創路の姿だろう。(c)「月光ノ仮面」製作委員会

 名優としての誉れが高い、板尾創路が主演・監督を兼ねた第2作『月光ノ仮面』。この作品は”地獄”から帰還を果たした男の物語だ。地獄に一歩足を踏み入れれば、そこはもう生と死の境界線はない。生と死の区別がなければ、もちろん自分と他者を隔てるアイデンティティーも存在しない。『月光ノ仮面』では”戦場”という名の地獄を共にした2人の男(板尾創路、浅野忠信)のうち、一人が死に、一人が生き残る。アイデンティティーなんてものは鉄の雨に洗われて、砕け散ってしまった。そうして生き残った、ひとりの男が戦後復興期の日本に帰ってくる。

gekkou2.jpg寄席に現われた復員兵を見て、弥生(石原
さとみ)は「森乃屋うさぎが帰ってきた」
と駆け寄る。弥生は本作のキーパーソン。

 本作について触れる前に、鈴木清順監督のことを話したい。清順監督といえば、原田芳雄主演作『ツィゴイネルワイゼン』(80)で生きているのか死んでいるのか分からない、夢うつつの世界を耽美的に描いたカルトな映画監督だ。2006年に自選DVD BOXがリリースされた際に、鼻に酸素チューブを挿した清順監督に話を聞く機会に恵まれた。清順監督の作品は、どれも虚無感と底が抜けたようなシュールな笑いが満ちている。その理由について率直に尋ねたところ、「そりゃー、やっぱり戦場を経験したからですよ」と清順監督はハッキリと答えた。

 清順監督は20歳のときに、学徒出陣でフィルピンへ向かっている。ところが肝心の戦地に着く前に、乗っていた船団が米軍の襲撃を受けてことごとく撃沈。海に放り出された人間が残っていた船にハシゴを伝って上がろうとすると、そこを狙い撃ちにされた。また懸命に泳いで島に上陸しようとした人間は陸地で待ち構えていた敵兵の射撃の標的となった。何もできずに海にぷかぷかと浮かんでいた清順監督は、その光景を眺めながら笑うしかなかったそうだ。底抜けなドタバタ喜劇を観ているようだったという。ただし、倒れていく味方の兵隊から流れ出し、海を染める鮮血は血糊ではなく、本物の血だった。清順監督はそのまま流れに身を任せ、海を数日間漂い続けて命拾いした。そうして生き残った清順監督は戦後、食べていくために映画業界に入り、『殺しの烙印』(67)をはじめとするヘンテコな映画を次々と撮っている。米国のSF作家カート・ボネガットが味方によるドレスデン爆撃を辛うじて生き延びて、『スローターハウス5』などのナンセンス小説を生み出した経緯に通じるものがある。

gekkou3.jpg過剰な演技をしない浅野忠信と”引き算”
タイプの板尾創路。俳優としてのテイストが
似ていることから初共演となった。

 戦争こそ経験していないが、板尾創路もまた”地獄”を経験している。『板尾日記5』(リトルモア社)を読まれた方なら、2009年8月以降の彼が最愛の存在を失ったドン底状態から、どれだけ肉体的・精神的に苦しみながら復帰を果たしたかをご存知だろう。『板尾日記5』の帯に記された「あと、300年は生きたいと思います。」という言葉には、芸人として新たに生きる決意をした人間の凄みが伝わる。哀しみを吹っ切るために、テレビの収録や映画づくりに没頭していた感がある。その一方、妻のことを精いっぱい思い遣っている。井口昇監督のSF大作『電人ザボーガー』(11)では、巨大化した自分の娘を爆破するという過酷なミッションを劇中で背負った。板尾創路が『ザボーガー』の主役・大門豊に決まった際、映画スタッフからは「脚本を変えたほうがいいのでは」という声も上がったが、「板尾さんに決まったからといって、脚本を変えたら、それは板尾さんに対して失礼」という井口監督の英断によって当初の脚本通りに映画は完成した。『ザボーガー』で愛するものに別れを告げる板尾創路の顔は、哀しみと同時に愛するものに出会うことができた喜びと生きることへの慈しみが混じり合った、彼にしか演じられない表情だった。

 『月光ノ仮面』のモチーフとなっているのは、古典落語の中でもシュールさを極めた『粗忽長屋』。長屋で暮らす熊さんはうっかり死んでしまい、同じ長屋に住む八さんに教えられて、自分の死体を浅草まで回収しに行くというものだ。2011年11月に亡くなった”落語界の革命児”立川談志が得意とし、二・二六事件の最中に反乱部隊の屯所で一席披露したエピソードで知られる五代目柳家小さんも十八番としていた。その『粗忽長屋』を大胆にアレンジした形で映画は進む。

gekkou4.jpg監督業と主演俳優を掛け持つ板尾創路。
「作品が勝手に独り歩きしていく感じが好き
なんです」と語っている。

 終戦後、復興を遂げつつある街に、ひとりの復員兵が現われる。笑い声が聞こえてくる寄席へと男の足が向かう。笑いに釣られて、男は高座に上がってしまう。男は舞台袖に控えていた噺家たちに取り押さえられ、「あそこはオレたちにとっての戦場なんだ」と諌められる。男は戦争ですべての記憶を失っていたが、どうやら戦前に大人気を集め、真打ち昇進寸前だった”森乃家うさぎ”らしい。婚約者だった弥生(石原さとみ)は男の顔が火傷で別人のように変わってしまったことに驚くが、無事に生きて帰ってくれたことに大喜び。満月の夜、男に抱かれる。やがて、記憶喪失の男はリハビリを兼ねて、場末の小屋の高座に上がることに。だが、生きるか死ぬかの地獄をかいくぐってきた男が物語る笑いは、常人の理解を越えたものだった。

 主演である板尾創路は、独り言のように『粗忽長屋』を呟くが、前作『板尾創路の脱獄王』に続いて、台詞らしい台詞はない。板尾創路と戦友である浅野忠信の目のやりとり、また板尾と石原さとみの身体的な距離から、それぞれの心情を察するしかない。男が一世一代の笑いを披露する、ラストの高座シーンも、観た人間によってどのようにも解釈できるものになっている。ただ言えることは、噺家にとっての高座、芸人にとって舞台は戦場であるのと同時に、彼らにとって生を完全燃焼させるための場所だということだろう。板尾創路の笑いに対する想いと覚悟が凝縮化したエンディングが、観る者を静かに待ち受けている。
(文=長野辰次)

gekkou5.jpg
『月光ノ仮面』
監督/板尾創路 脚本/板尾創路、増本庄一郎 出演/板尾創路、浅野忠信、石原さとみ、前田吟、國村隼、六角精児、津田寛治、根岸季衣、平田満、木村祐一、宮迫博之、矢部太郎、木下ほうか、柄本佑、千代将太、佐野泰臣 
配給/角川映画 1月14日(土)より角川シネマ有楽町、シアターN渋谷ほかロードショー
<http://www.gekkonokamen.com>

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最終更新:2012/04/08 22:35
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