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長野辰次(映画ライター)の記事一覧 (233件)

長野辰次(映画ライター)

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フリーライター。著書に『バックステージヒーローズ』『パンドラ映画館 美女と楽園』など。共著に『世界のカルト監督列伝』『仰天カルト・ムービー100 PART2』ほか。

ながのたつじ

深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.706

阿部サダヲ主演の痛快コメディと思いきや…孤独死を描く『アイ・アム まきもと』

 阿部サダヲ主演のコメディ映画といえば、水田伸生監督と組んだ『舞妓Haaaan!!!』(07)や『謝罪の王様』(13)が共に興収20億円を超えるヒットになったことが思い出され...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.705

「彼女は私だ」幡ヶ谷バス停殺人事件をモチーフにした劇映画『夜明けまでバス停で』

 「彼女は私だ」  2020年11月16日未明に渋谷区幡ヶ谷のバス停で起きた暴行致死事件のあと、そんな声がSNSに上がった。NHK総合のドキュメンタリー番組『事件の涙』が亡く...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.704

警察は暴力を許された職業なのか? SNS上の動画が訴える『暴力をめぐる対話』

 無抵抗の市民を警棒で何度も殴りつける警官たち、車の中で怯えている市民を窓ガラスを叩き割って引き摺り出す警官たち、歩道にたたずむ市民に向かって手榴弾を投げる警官もいる……。ど...
令和に甦った「ロマンポルノ」とは? 日活のプロデューサーが語る

松居大悟、白石晃士、金子修介監督が新感覚ポルノに挑む「ロマンポルノ・ナウ」

 「ロマンポルノ」といえば、映画会社の日活が1971年から始めた当時の映倫規定による成人映画の伝統あるレーベルだ。1988年までの18年間に約1100本もの作品が公開された。...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.703

実録ミステリー『空気殺人』 大企業と国家が隠蔽しようとした家庭内大量殺人

 恐怖は目には見えない形でやってくる。そんな可視化できない殺人鬼によって、幼児や妊婦たちが次々と犠牲となる痛ましい事件が起きた。さらに恐ろしいことに、その姿の見えない連続殺人...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.702

松井玲奈主演『よだかの片想い』 “見た目問題”を扱った社会派ラブストーリー

 ひとりの少年が、ある少女と出会い、恋に落ちることで物語が始まる。“ボーイ・ミーツ・ガール”ものは、映画や小説の王道的な設定だ。だが、運命的な出会いを果たす相手は、必ずしも人...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.701

高橋洋監督のホラー映画『ザ・ミソジニー』業深き女たちが呼び寄せる異界の恐怖!

 アリ・アスター監督が『ヘレディタリー/継承』(18)と『ミッドサマー』(19)を連続ヒットさせて以降、ホラー映画の水準は世界的にぐんと高まった。台湾では人間の本能を炙り出し...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.700

高橋ヨシキ初監督『激怒』 相互監視社会への違和感が生んだバイオレンス作

 誰もが暮らしやすい平和なユートピアを目指していたはずが、いつの間にか街は息苦しいディストピアと化していた。トム・クルーズ主演作『マイノリティ・リポート』(02)やフランソワ...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.699

『復讐は私にまかせて』男性優位主義的な価値観を塗り替えるバイオレンス奇譚

「愛は平和ではない。愛は戦いである」  梶原一騎原作の漫画『愛と誠』(講談社)で有名になった、インドの初代首相ジャワハルラール・ネルーが娘に宛てたと言われている言葉だ。イン...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.698

新藤まなみの初主演作『遠くへ、もっと遠くへ』 この夏はいまおかしんじ祭り!

 時代の流れは、年を追うごとにスピードを上げていく。流れに乗り続けるのは容易ではないし、うまく波に乗ったつもりでも、後戻りできないところまで流されてしまいかねない。そんな現代...
映画『コンビニエンス・ストーリー』公開記念インタビュー

三木聡監督の新作は“違和感を楽しむファンタジー” あの『大怪獣』についても語る

 ゆる~いギャグの連打についつい気を許してしまうと、いつしか奇妙な異世界の沼にどっぷりハマってしまうことになる。上野樹里主演作『亀は意外と速く泳ぐ』(05年)、麻生久美子主演...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.697

ナチス体験者が語る『ファイナル アカウント』 怪物よりも恐ろしい存在とは?

 この世界には、モンスターよりも恐ろしいものがいる。そんな現実世界に実在する、モンスターよりも恐ろしいものの正体を暴いてみせたのが、ドキュメンタリー映画『ファイナル アカウ...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.695

女性視点で描かれた戦争の恐怖『戦争と女の顔』 消えることのないPTSDの苦しみ

 戦争映画の多くは矛盾に満ちている。企画意図に「反戦、平和」を謳いながらも、実際に製作された映画の中の戦闘シーンには、観客に高揚感を与えるものが少なくない。スティーヴン・スピ...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.694

磯村勇斗初主演映画『ビリーバーズ』 カルト宗教を題材にした社会派エロス!

 新興宗教とセックスを題材にした山本直樹の青年漫画『ビリーバーズ』(小学館)が、ピンク映画出身の城定秀夫監督によって実写映画化された。冴えない高校生たちの青春群像劇『アルプス...
ドキュメンタリーの鬼才・森達也監督ロングインタビュー

森達也監督が初の劇映画に挑む 家族と郷里を愛する自警団が虐殺を犯した「福田村事件」とは?

 ゴーストライター事件で騒がれた佐村河内守氏に密着取材した『FAKE』(16年)、東京新聞の望月衣塑子記者を追うことで、官邸や日本のメディアの異様さを浮き彫りにした『i-新聞...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.693

人間を本能に忠実にさせる感染症が蔓延! 台湾発のR18ホラー『哭悲/THE SADNESS』

 ウイルスは変異を繰り返すことで、自然界の環境に適応しようとする。台湾発のホラー映画『哭悲(こくひ)/THE SADNESS』は、そんな変異型ウイルスのような作品だ。未知の...
映画『シネマスコーレを解剖する。』全国公開記念インタビュー

コロナ禍をサバイブするミニシアターの現状を名古屋の名物支配人がぶっちゃける

 いま、ミニシアターが揺れている。ミニシアターの元祖「岩波ホール」が2022年7月いっぱいで閉館することが報じられ、アップリンク渋谷やユジク阿佐谷などではスタッフへのパワハラ...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.692

岸井ゆきのを「ゲスかわ女優」と呼びたくなるムロツヨシとの共演作『神は見返りを求める』

 こんなにも「ゲスかわいい」と思える女優には、そうそうお目には掛かれないだろう。吉田恵輔監督のオリジナル脚本作『神は見返りを求める』で底辺YouTuber・ゆりちゃんを演じる...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.691

庇護者の不在を描いた『ベイビー・ブローカー』と現代の姥捨山物語『PLAN 75』

 カンヌ映画祭でパルムドール(最高賞)を受賞した『万引き家族』(18)の是枝裕和監督、アカデミー賞作品賞を受賞した『パラサイト 半地下の家族』(19)の主演男優ソン・ガンホが...
『クリーチャーズ 宇宙から来た食人族』公開記念インタビュー

ヴィーガンなのに「食人映画」に主演? “逆輸入女優”斎藤莉奈が語る英国映画事情

 懐かしい人気ホラーコメディ映画『グレムリン』(84)っぽい世界を、よりハードに、よりクレイジーにした英国のインディペンデント映画『クリーチャーズ 宇宙から来た食人族』が、...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.690

大河ドキュメンタリー『スープとイデオロギー』 ホームビデオが映した母の秘密とは?

 ホームビデオには、ひとつの家族の何気ない日常のひとコマが記録されている。家族同士の屈託のないやりとりが、思わず笑いを誘う。そして、そんな家族のひとコマが連なっていくことで、...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.689

阪本監督が撮った伊藤健太郎の復帰作『冬薔薇』 現実認識の甘かった男の行く末は?

 若手俳優・伊藤健太郎の映画復帰作として注目を集めているのが、阪本順治監督のオリジナル脚本作『冬薔薇(ふゆそうび)』だ。寒い時期に咲く冬薔薇は、一見すると華やかだがどこか寂し...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.688

実話をベースにした珠玉作『義足のボクサー』 世間の常識と闘う主人公が異郷で手にした自由とは

 檻の中に閉じ込められていた魂が自由を手に入れて、見違えるように輝きを放ち始める。そして、そんな魂と魂とのやりとりには、言語の違いやハンディキャップのあるなしは関係ないことを...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.687

「部落問題」を明るく語り合うドキュメンタリー『私のはなし 部落のはなし』

 マスコミタブーのひとつ、よく分からないから近づかないようにしている、迂闊に触れるとクレームが殺到しそう……。「部落問題」について、そんなイメージを持つ人は多いのではないだろ...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.686

夢を実現させた後の“セカンドキャリア”を描く 木幡竜主演作『生きててよかった』

 夢を叶えることは容易ではないが、それ以上に難しいのは夢を叶えた後の人生をどう生きるかだ。憧れの職業に就くことができても、憧れの世界でサバイバルを続けることは困難を極める。...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.685

大杉漣さんが企画に参加していた犯罪サスペンス 追われし者が「跳ぶ」瞬間を描く『夜を走る』

 2018年2月に亡くなった俳優・大杉漣さんは、名バイプレイヤーとして知られ、「300の顔を持つ男」と呼ばれるほど多くの映画やTVドラマに出演した。作品規模に関係なく、制作現...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.684

広瀬すず&松坂桃李『流浪の月』 恋愛とは異なる感情で結ばれた男女の新しい関係

 暗い夜空を、月は優しく照らしてくれる。いつも一定の距離を保ちながら、地球を見守り続けている。だが、そんな月の裏側は、まだ誰も見たことがない。2020年の「本屋大賞」を受賞し...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.683

連続殺人鬼との遭遇が退屈な人生を激変させた! 白石和彌監督作『死刑にいたる病』

 劇薬は、希釈して効果的に使えば良薬にもなりうるが、使い方を誤ると取り返しのつかない事態を招いてしまう。サイコホラー小説の旗手・櫛木理宇が2015年に発表した『チェインドッグ...

過激すぎて全米で上映中止になった衝撃作! 実録リベンジ映画『KKKをぶっ飛ばせ!』

 善と悪とのボーダーがとても曖昧になった現代社会において、映画世界での“絶対悪”として登場するのが、アーリア人至上主義を謳い、ユダヤ人を大虐殺に追い込んだファシスト集団のナチ...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.682

山窩(サンカ)と呼ばれる漂泊民が日本にいた! 謎多き“山の民”との遭遇劇『山歌』

 かつて日本には、山窩(サンカ)と呼ばれる放浪の民が存在したことをご存知だろうか。戸籍を持たず、山から山へと渡り歩き、川魚を獲ったり、農具の箕(み)を編むことを生業としていた...
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