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長野辰次(映画ライター)の記事一覧 (233件)

長野辰次(映画ライター)

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フリーライター。著書に『バックステージヒーローズ』『パンドラ映画館 美女と楽園』など。共著に『世界のカルト監督列伝』『仰天カルト・ムービー100 PART2』ほか。

ながのたつじ

深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.681

華やかなファストファッション業界の裏側を描く映画『メイド・イン・バングラデシュ』

華やかなファストファッション業界の裏側を描く映画『メイド・イン・バングラデシュ』
 Tシャツが1500円、パンツ類も3000円以下で手に入るファストファッションは、庶民の生活に欠かせないものとなっている。だが、その格安衣料を、誰がどのようにして作っているの...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.680

SNS上での評価が人生を大きく左右する? 美談の男が詐欺師に転落『英雄の証明』

SNS上での評価が人生を大きく左右する? 美談の男が詐欺師に転落『英雄の証明』
 SNSに投稿した自分のコメントに多くの「いいね」が集まると、気分が高揚する。逆にスルーされてしまうと、ヘコんでしまう。投稿するコメントの言い回しや画像を、注目が集まりやすい...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.648

カンヌも絶賛、人間の隠された心の闇を旅する西島秀俊主演の話題作『ドライブ・マイ・カー』

カンヌも絶賛、人間の隠された心の闇を旅する西島秀俊主演の話題作『ドライブ・マイ・カー』
※この記事は、2021年8月14日 に配信した記事の再録です。  人間が犯した過ちは、いつまで責められ続けるのだろうか。過去の言動やかつて発表した作品内容の一部を問われ、表...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.679

社会への絶望感が自動小銃の引き金を引かせた…豪州で起きた無差別殺人描く『ニトラム』

社会への絶望感が自動小銃の引き金を引かせた…豪州で起きた無差別殺人描く『ニトラム』
 日曜日の出来事だった。1996年4月28日、豪州タスマニア島の観光地・ポートアーサーで無差別大量殺人は起きた。死者35名、負傷者は23名に及んだ。ライフルを手に凶行に走った...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.678

見世物小屋の人気芸人は上流社会で成功するか? ギレルモ監督の心理劇『ナイトメア・アリー』

見世物小屋の人気芸人は上流社会で成功するか? ギレルモ監督の心理劇『ナイトメア・アリー』
 人間は誰しも、他人には知られたくない過去を抱えている。普段は心の奥に慎重に隠しているが、誰かに打ち明けることで、身軽になりたいという願望もある。そんな心のダークサイドをノッ...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.677

今泉力哉&城定秀夫の魅惑のタッグ作! 大人の恋愛コメディ『猫は逃げた』

今泉力哉&城定秀夫の魅惑のタッグ作! 大人の恋愛コメディ『猫は逃げた』
 邦画ファンなら気になる、注目の顔合わせの新作映画が公開される。恋愛映画を一気にアップデイトしてみせた『愛がなんだ』(19)の今泉力哉監督、イケてない高校生たちの群像劇『アル...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.676

実在のセクハラ事件が題材の社会派ミステリー 被害者が追い詰められる『ある職場』

実在のセクハラ事件が題材の社会派ミステリー  被害者が追い詰められる『ある職場』
 セクハラに遭ったヒロインを、事件後も苦しめ続けている真犯人が同じ密室の中にいる。セクハラ問題をSNSに広め、炎上させた真犯人は誰なのか? そして追い詰められたヒロインは、こ...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.675

隠しカメラが暴く入管収容施設の内情 システムに従順な日本社会の闇『牛久』

隠しカメラが暴く入管収容施設の内情 システムに従順な日本社会の闇『牛久』
 “隠し撮り”という禁断の手法を使った映像は、あまりにもショッキングだ。透明なアクリル板で仕切られた向こう側には、絶望に打ちひしがれた人たちの顔がある。ドキュメンタリー映画『...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.674

自宅が全焼してしまった監督一家のドキュメント『焼け跡クロニクル』

自宅が全焼してしまった監督一家のドキュメント『焼け跡クロニクル』
 幸せが手のひらからするりと抜け落ちていくように、不幸もまた音もなく静かにやってくる。映画『焼け跡クロニクル』は、自宅が火事で全焼してしまった原將人監督とその家族の姿を記録し...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.673

黒人リンチを告発した闘う歌姫『ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ』

黒人リンチを告発した闘う歌姫『ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ』
 南部の木には奇妙な果実がなる  血が葉を濡らし 根にしたたる  黒い体が揺らいでいる  ビリー・ホリデイが歌ったヒット曲「奇妙な果実」はそんな歌詞で始まる。木にぶら下がって...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.672

格差社会が生み出したダークヒーロー 上西雄大主演&監督作『西成ゴローの四億円』

格差社会が生み出したダークヒーロー 上西雄大主演&監督作『西成ゴローの四億円』
 コロナ禍が吹き荒れる映画界に、雑草のようにタフな野生の花が咲き開いた。大阪生まれの俳優・上西雄大がプロデューサー・主演・監督・脚本を兼ねた『西成ゴローの四億円』『西成ゴロー...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.671

有村架純&森田剛『前科者』 寄り添うことで、罪を背負う者は更生できるか?

有村架純&森田剛『前科者』 寄り添うことで、罪を背負う者は更生できるか?
 寄り添うという言葉は、柔らかいイメージがあり、とても便利で使いやすい。ドキュメンタリー作品のカメラは、社会的弱者に寄り添うことで、彼らの目線に映るものを捉えていく。また、傷...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.670

極上の韓国映画を思わせる犯罪ミステリー 佐藤二朗が二面性を見せる『さがす』

極上の韓国映画を思わせる犯罪ミステリー 佐藤二朗が二面性を見せる『さがす』
 映画の主人公は何かを探していることが多い。冒険ファンタジーの主人公は伝説の秘宝を求めて旅をし、恋愛映画の主人公は理想の恋人との出会いを求めてさすらうことになる。自分に欠けて...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.669

“無自覚な自主規制”進むテレビの在り方を問うドキュメント『テレビで会えない芸人』

“無自覚な自主規制”進むテレビの在り方を問うドキュメント『テレビで会えない芸人』
 ライブチケットはすぐに完売、会場をいつも爆笑の渦に巻き込む人気お笑い芸人がいる。だが、彼の姿を今のテレビでは見ることがない。  鹿児島テレビが制作したドキュメンタリー映画『...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.668

変わりゆく「マッチョ像」描くイーストウッド主演&監督作『クライ・マッチョ』

変わりゆく「マッチョ像」描くイーストウッド主演&監督作『クライ・マッチョ』
 スポーツジムに通ってボディビルダーばりのマッチョ体型を目指す人たちがいる一方で、マッチョという言葉が連想させるマチスモ(男性優位主義)を嫌悪する人たちもいる。91歳になるク...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】年末特別編

『シン・エヴァ』『はな恋』ほかコロナ禍でも大健闘した2021年の日本映画

『シン・エヴァ』『はな恋』ほかコロナ禍でも大健闘した2021年の日本映画
 日本映画界の年間興行収入は、この20年で最高記録となった2019年の2611億8000万円から、コロナ禍によって2020年は、最低となる1432億8500万円にまで大激減し...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.667

「人生のエキストラ」で終わってもいいのか? 園子温監督作『エッシャー通りの赤いポスト』

「人生のエキストラ」で終わってもいいのか? 園子温監督作『エッシャー通りの赤いポスト』
 オランダ生まれの画家・版画家のマウリッツ・エッシャーは、多くの「騙し絵」を残した。階段を昇っているつもりが、いつの間にか階段を降りており、そして再び昇っていくことになる。エ...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.666

異郷での生活はこの世の楽園か地獄の入り口か? “困窮邦人“を追った『なれのはて』

異郷での生活はこの世の楽園か地獄の入り口か? “困窮邦人“を追った『なれのはて』
 観る人によっては、この世の楽園のように感じられる。だが、別の人が観れば、そこは底の割れた地獄の一丁目のようにも感じられる。粂田剛(くめた・つよし)監督が撮った劇場デビュー作...

ビートたけしがリスペクトし続けた伝説の芸人伝 『浅草キッド』が描く「お笑いゼロ世代」

ビートたけしがリスペクトし続けた伝説の芸人伝 『浅草キッド』が描く「お笑いゼロ世代」
「有名になることでは師匠に勝てたものの、最後まで芸人としては超えられなかった」  お笑い界のみならず、テレビ、ラジオ、映画界に革命を起こしたビートたけしが、自伝的小説『浅草キ...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.665

伝説の“美少年”を追った残酷なドキュメンタリー『世界で一番美しい少年』に見るアイドルの苦悩

伝説の“美少年”を追った残酷なドキュメンタリー『世界で一番美しい少年』に見るアイドルの苦悩
 アイドル(idol)とは「偶像」のことであり、日本では今も昔も、お気に入りのアイドルを崇拝する人たちが多い。アイドルを崇めている間は、世知辛い現実世界のことを忘れることがで...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.664

ロンドンという街が若者の夢を搾取する恐怖 『ラストナイト・イン・ソーホー』

ロンドンという街が若者の夢を搾取する恐怖 『ラストナイト・イン・ソーホー』
 音楽もファッションもキラキラと輝き、まぶしく感じられた1960年代。若者たちを中心にしたポップカルチャーが花開いた時代だった。タイムトラベルできるのなら、誰しも一度は覗いて...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.663

ネット時代の“仁義なき戦い”を描いた野心作! 名簿ビジネスをめぐる和製ノワール『JOINT』

ネット時代の“仁義なき戦い”を描いた野心作! 名簿ビジネスをめぐる和製ノワール『JOINT』
 映画は時代を映す鏡だと言われているが、なかでも犯罪映画は現代社会をひときわ鮮明に映し出すジャンルとなっている。暴排条例が全国的に施行された2011年以降、目立った活動がで...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.662

田中みな実『ずっと独身でいるつもり?』 相手の価値観に合わせて生きることの息苦しさ

田中みな実『ずっと独身でいるつもり?』 相手の価値観に合わせて生きることの息苦しさ
 写真集『Sincerely yours...』(宝島社)が60万部を超えるベストセラーとなった、元TBSアナウンサーの田中みな実。「美のカリスマ」として、また「あざとかわい...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.661

『ドーナツキング』はアメリカンドリームの味? スイーツに隠された虐殺とアジア難民の歴史

『ドーナツキング』はアメリカンドリームの味? スイーツに隠された虐殺とアジア難民の歴史
 ドーナツほど、カジュアルでありながら深みを感じさせるスイーツは他にはないだろう。おやつにも軽食にもなり、その甘さは食べた人に祝祭感を与えてくれる。また、環状の形は数字の「0...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.660

男はなぜ“危険な女”に手が伸びてしまうのか? 万田邦敏監督が描く恋愛奇談『愛のまなざしを』

男はなぜ“危険な女”に手が伸びてしまうのか? 万田邦敏監督が描く恋愛奇談『愛のまなざしを』
 映画という虚構世界では、“狂った女”はとても美しい存在としてスクリーンに映し出される。万田邦敏監督の恋愛サスペンス『接吻』(08)は、狂気によって研ぎ澄まされた小池栄子の美...
社会派アクション映画『西成ゴローの四億円』特別先行公開記念インタビュー

大阪という土壌が生み出した“遅咲きのヒーロー” 俳優&監督・上西雄大が語る泥まみれの役者人生

大阪という土壌が生み出した“遅咲きのヒーロー” 俳優&監督・上西雄大が語る泥まみれの役者人生
 コロナ禍で低迷する映画界に、ひとりのヒーローが現われた。そのヒーローの名前は、上西雄大。1964年大阪生まれの上西は、監督&主演映画『ひとくず』がミラノ国際映画祭でベストフ...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.659

不気味すぎる実写映画『ほんとうのピノッキオ』 大人たちに搾取される社会的弱者を描いた寓話

不気味すぎる実写映画『ほんとうのピノッキオ』 大人たちに搾取される社会的弱者を描いた寓話
 嘘をつくと鼻がぐんぐん伸びる木彫り人形を主人公にした児童文学『ピノッキオの冒険』は、誰もが子どもの頃に絵本やアニメーションなどで親しんだ作品だろう。とりわけディズニーアニメ...
映画『アレックス STRAIGHT CUT』公開記念インタビュー

ギャスパー・ノエ監督が衝撃作誕生について語る 「人生はほんの一瞬の出来事で逆転してしまう」

ギャスパー・ノエ監督が衝撃作誕生について語る 「人生はほんの一瞬の出来事で逆転してしまう」
 映画史上もっとも悲惨かつ衝撃的な作品として、公開当時に大変な話題を呼んだのがフランス映画界の鬼才ギャスパー・ノエ監督が撮った『アレックス』(2002年)だ。主演に“イタリア...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.658

森山未來と伊藤沙莉が「ロスジェネ」の恋人たちを演じる映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』

森山未來と伊藤沙莉が「ロスジェネ」の恋人たちを演じる映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』
 ゆっくりと沈みゆくタイタニック号の中で、主人公は懸命にあがき続ける。生き延びるためではなく、自分が何者であるかを確かめるためだった。森山未來と伊藤沙莉が共演した映画『ボクた...
深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】Vol.657

非ゾンビ映画も怖い! ジョージ・A・ロメロ監督の“高齢者虐待”映画『アミューズメント・パーク』

非ゾンビ映画も怖い! ジョージ・A・ロメロ監督の“高齢者虐待”映画『アミューズメント・パーク』
 ジョージ・A・ロメロ監督といえば、「ゾンビ映画の父」と呼ばれるカルト映画の巨匠だ。ロメロ監督が撮った『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(68)、『ゾンビ』(78)、『死霊...
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