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深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.131

元”暴走族”が書いた旧友への鎮魂歌 青春懺悔録『アメイジング グレイス』

amazing01.jpg1990年代を駆け抜けた暴走族たちの青春とその後を描いた
『アメイジング グレイス ~儚き男たちへの詩~』。
暴走族の集会シーンには150台を越える熱きバイカーが集まった。
(c)2010 LEONE

 暴走族として青春時代を送った男たちの絆と別れを描いた『アメイジング グレイス ~儚き男たちへの詩~』。後半とても印象に残るシーンがある。18歳で暴走族を卒業して新宿でヤクザになったタイセイは久しぶりに故郷に戻り、懐かしいバイクに股がる。田んぼの中の一本道を走りながら、タイセイはシートの上に立ち上がって両手を広げる。まるで大きな十字架が田んぼの中を横切っているかのようだ。この生身の十字架は事故で死んでしまった暴走族の仲間、家族に迷惑ばかり掛けてきた10代の頃の自分自身、そして現実はまるで違った自分の中で思い描いていた淡い未来……、そんな一切合切をすべて弔っているかのようだ。原作&脚本を手掛けた白川蓮は元暴走族だけに、『アメイジング グレイス』には体験者ならではの”生の叫び”が刻まれている。試写を観てしばらくし、白川蓮と会うことになった。顔出しNGということだが、ヤバい男なのだろうか。約束の日、彼は時間通りに現われた。かなり律儀な性格らしい。そして彼はこう言った。『アメイジング グレイス』はどうしても書かなくちゃいけない物語だったんですと。

amazing02.jpg常にクールな総長のレン(窪塚俊介)だが、
死んだ仲間のために供花を密かに用意して
いた。

 賛美歌の曲名をタイトルにした本作は、ヤクザの父親を持つクールな暴走族の総長・レン(窪塚俊介)とそんなレンに憧れの気持ちを抱き続けるタイセイ(宮田大三)の2人が暴走族をやめた後、現実社会に飲み込まれていく様を中心に描いたものだ。実際に15歳から18歳まで暴走族として過ごした白川蓮によると、この物語は26歳のときに書き上げたものだという。小説や映画にすることを目的で書いたものではなかった。自分の記憶の中で暴走族時代に仲間と過ごした思い出がどんどん美しく純化されていく一方で、トラウマとなっている闇の部分がドロドロと心の中に沈殿し、そのギャップに心が引き裂かれそうだった。このままでは自分はダメになってしまうという想いで、コピー用紙の裏側に連日書き殴り続けた。慣れない作業だったが文章を書くことで主観として記憶されていた思い出を客観視できるようになった。書いているうちに記憶が次々と鮮明に蘇り、一緒にバカやって大笑いしていた仲間、病院や警察に深夜でも出掛けられるように常に枕元に着替えを用意していた両親、敵対していた他のグループのヤツら、ひと筋縄ではいかなかったヤクザたち……自分の周りにいた人間がそのとき何を考えていたのか、初めてちゃんと見つめることができるようになった。

 白川蓮は90年代にある暴走族に入り、最後の1年は副総長を務めたそうだ。彼によると、80年代の暴走族は一種のファッションとしてポピュラーな存在となっていたが、80年代後半になると警察の取り締まりが厳しくなり、90年代の暴走族には気合いの入ったヤツしか残らなかったそうだ。暴走族に入るのは親がいなかったり、イジメに遭っていたり、在日だったりと、何らかの影を持っているヤツらが多かったが、その分仲間同士でバカをやるときは弾けて、メチャメチャに陽気だったらしい。駐車してある車の上にウンコしたり、パチンコ店の宣伝カーに乗ってナンパに向かったり、『アメイジング グレイス』の前半で描かれるおバカエピソードは、ほぼ実体験に基づいたものだ。ときどき先輩が”シメ会”と称して、後輩全員並ばせて一方的に殴った。時には理由もなく理不尽に殴られることもあり、最初は街の不良で鳴らした30人いた同期は数カ月後にはわずか5人に減ってしまった。私生活でも、先輩に命じられてパチンコ店に早朝から並んで席を取ったり、警察の目を欺くためにバイクのカラーリングを集会当日に変えるなどロクに寝る暇もないシンドい生活が続いたが、警察やヤクザも絡む修羅場をくぐり抜けるうちに同期の絆は次第に太くなっていった。

amazing03.jpgいつも自分の前を走るレンに対し、タイセイ
(宮田大三)は憧れと同時にライバル心
を抱く。

 青春時代に終わりが来たかのように、レンやタイセイたちは仲間を事故死で失う。実際に白川蓮も、同期の一人が事故で亡くなっている。毎年命日には亡くなった仲間の実家に焼香に上がっていたが、「うちの息子も生きていれば、あんたたちと同い年で……」と泣かれてしまうので3年目以降は行きづらくなってしまった。この物語を書いている途中も、結婚して幸せそうな家庭を持っていた友人が妻や子どもを残して自殺してしまった。他の仲間たちは「あいつが死んだ分まで頑張る」と言っていたが、自分は頑張れないと感じたそうだ。あいつの分まで頑張れたら、あいつが生きていた意味はなんなんだと。お通夜から戻って、書いている途中の文章を読み直していたら、自分の過去まで死んでしまったような気がしてきた。それじゃあダメだと思い直し、せめてこの物語だけは最後まで書き上げようと決めた。3週間目に物語は書き終わり、コピー用紙の枚数は3,000枚に達していた。

 白川蓮も死にかけた体験があるそうだ。彼らのいた暴走族は盗み、カツアゲ、シンナー、女をバイクの後ろに乗せることなどは厳しく禁止されていたが、後輩のひとりが裏でシンナーの売買をやっていたことをOBが知り、副総長だった白川は監督不行き届きということでシメ上げられた。後輩たちの前でボコボコにされ、鼓膜が破れ、手足の骨が折れた。頭を金属バットでフルスイングされた瞬間、目の前が真っ暗になり「あぁ、オレはこのまま死ぬんだな」と思ったという。集中治療室に運び込まれ、一命は取り留めた。死にかけたのに、それでもと白川は言葉を繋ぐ。「不良をやっていればこれもしょうがないことなんです。でも、金属バットとかはダメだけど、素手で殴られている分には、拳を通して伝わってくるものがあるんですよ。あっ、この先輩はただのストレス発散で後輩を殴っているだけだなとか、ケジメをつけるために愛情を持って殴ってくれているなとか」。彼らがいた暴走族はすでに自主解散してしまったが、今でも夏になると集まってバーベキューをしたり海へ行ったりする。また、祝い事があると年代に関係なく一堂がそろうそうだ。殴り、殴られ、バイクの排気音を体に感じることで暴走族の見えない絆は深まっていく。

amazing04.jpgレンとタイセイの幼なじみのシズク(神田
沙也加)。ピアニストという自分の道に
向かって進む。

 映画の後半、レンは地元のヤクザに、レンにライバル心を燃やすタイセイは上京して新宿のヤクザの舎弟となる。だが、ヤクザ社会の、少なくとも底辺の末端たちが暗躍する部分はレンやタイセイが考えていたような仁義を重んじる世界ではなかった。これが大人社会への通過儀礼なのか。手を汚しちまった2人に哀しいスレ違いが訪れる。暴走族とヤクザの関係についても尋ねてみた。暴走族には”ケツ持ち”として地元の若いヤクザが基本的に付いているそうだ。敵対する暴走族と抗争になった場合、向こうからヤクザが出てくることもあり、仕方なくこちらもヤクザに”ケツ持ち”を頼まざるを得ない。中には敵対する暴走族側のヤクザと自分たちの”ケツ持ち”をしているヤクザとが口裏を合わせて、ささいなトラブルでも膨大な手打ち金を要求されることもある。ヤクザが作ったステッカーを法外な値段で買い取らされることもある。自分たちのいる暴走族のOBがヤクザになることが多く、断れないのだ。警察が暴走族を厳しく取り締まるようになったのは、ヤクザと暴走族との結びつきが一般化し、暴走族がヤクザ予備軍になってしまったことからだそうだ。

 美しい思い出もドロドロの体験もひっくるめて、フルスロットで駆け抜けたレンとタイセイのズタボロになった姿に、「Amazing Grace」の厳粛なメロディーが被る。この曲は奴隷船の船長だった英国人ジョン・ニュートンが、後に牧師となって自分の体験を回想しながら書き上げたものだ。白川蓮は物語の後半を書き進めている際に、たまたま「Amazing Grace」を耳にして主題歌に使うことに決めた。「Amazing Grace」の中でも1番の歌詞が特にお気に入りだという。その歌詞は”Was blind,but now I see.”(かつて見えなかった目が、今は見える)というものだ。生きているからこそ、見ることができるんです。白川蓮はそう言った。
(文=長野辰次)

amazing05.jpg
『アメイジング グレイス ~儚き男たちへの詩~』
製作総指揮/久保和明 原作・脚本/白川蓮 主題歌/神田沙也加「Amazing Grace」 監督/川野浩司 出演/窪塚俊介、宮田大三、神田沙也加、鎌苅健太、粟島瑞丸、上吉原陽、大嶋宏成、畑山隆則、宮地真緒、折山みゆ、永山たかし、ベンガル、加藤沙耶香、吉木りさ、吉田仁美、泉原豊、大嶋記胤、江藤純、佐藤貢三、森羅万象、諏訪太郎、鳥肌実、渋川清彦、美保純 
配給/グアパ・グアポ 8月13日(土)よりシネマート六本木ほか全国順次公開
<http://www.leone.co.jp/amazing-grace>
※原作小説「アメイジング グレイス ~儚き男たちへの詩~」(エベイユ刊)は8月11日(木)より発売。
<http://eveil-jp.net/book/book_19.html>

湘南爆走族 完全版(1)

やっぱ、コレっしょ?

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[第9回]胸の谷間に”桃源郷”を見た! 綾瀬はるか『おっぱいバレー』
[第8回]“都市伝説”は映画と結びつく 白石晃士監督『オカルト』『テケテケ』
[第7回]少女たちの壮絶サバイバル!楳図かずおワールド『赤んぼ少女』
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[第5回]三池崇史監督『ヤッターマン』で深田恭子が”倒錯美”の世界へ
[第4回]フランス、中国、日本……世界各国のタブーを暴いた劇映画続々
[第3回]水野晴郎の遺作『ギララの逆襲』岡山弁で語った最後の台詞は……
[第2回]『チェンジリング』そしてイーストウッドは”映画の神様”となった
[第1回]堤幸彦版『20世紀少年』に漂うフェイクならではの哀愁と美学

最終更新:2013/09/11 20:24
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