『最澄と徳一 仏教史上最大の対決』(岩波新書)という本が発売前から話題を呼んでいた。天台宗を開いた最澄は、真言宗の開祖・空海とともに平安仏教を代表する存在として教科書にも登...
「慰安婦論文」と問題国際化の背景
今年に入ってから国際的な批判を集めている「ラムザイヤー論文」をご存知だろうか。(「月刊サイゾー」2021年9月号より転載)
ラムザイヤー論文とは、米ハーバード大学ロー...
歴史雑誌のディープな世界【2】
過去はいつから歴史になるのか――。令和3年の今、早くも「平成史」とタイトルに冠した本は何冊も生まれている。(「月刊サイゾー」2021年9月号より転載)
ノンフィクショ...
歴史雑誌のディープな世界【1】
――歴史ファン以外にはあまりなじみがないかもしれないが、実は幅広いテーマを扱う歴史雑誌の数々。これらの雑誌こそ歴史研究を下支えしているのだが、歴史ファン向けと歴史研究者向けの雑誌...
【コラム】サウナを愛する血筋は古代から
──アートと融合した幻想的なサウナ空間が話題となったり、コロナ禍において個室(ソロ)やプライベート(貸切)空間を提供する施設が増えるなど、もはや一過性のブームとは言い切れなくなっ...
【コラム】歴史学のジェンダーバイアス
昨秋、国立歴史民俗博物館で開催された「性差の日本史」展が大きな反響を呼んだ。ジェンダーという観点から、歴史の新たな側面を照らす展示となった。歴史学という学問の世界そのものもジェン...
日本史愛とラップの関係
――自他共に認める日本史フリーク、KOHEI JAPAN。生業はラッパー兼料理人。過去にリリースした作品の宣材写真やアートワークからもわかるように、浮世絵を模したり、和装でしゃれ...
1923年9月1日に起こった関東大震災の混乱の中で発生した日本人による朝鮮人虐殺に関して、日本では根強く「大量虐殺を物語る公文書はない」「流言は根拠のないデマではなかっ...
日本の中世において、織田信長の延暦寺の焼き討ちをはじめ、寺社に対する焼き討ちが行われていたことはよく知られている。しかし、それは神仏への信仰心がなかったから「ではない」...
縄文時代に作られた土偶については「女性をかたどったもの」といわれてきたが、「土偶は縄文時代の食用植物をかたどったフィギュア」――具体的かつ写実的に、植物に手と足を付けて「植...
今年のNHK大河ドラマ『青天を衝け』の主人公は、日本資本主義の父、渋沢栄一だ。
だが、ドラマの中で意外な存在感を示しているのは、栄一を演じる吉沢亮ではなく、竹中直人が怪演...
──男というのは、いつの時代も変わらない。しかし、近年は「オトコのあり方」というものが、社会の変容によって崩壊しつつあり、男たちもそれに順応しようとしてきているが、そもそも「男ら...
──男というのは、いつの時代も変わらない。しかし、近年は「オトコのあり方」というものが、社会の変容によって崩壊しつつあり、男たちもそれに順応しようとしてきているが、そもそも「男ら...
2月10日に発売された乃木坂46の山崎怜奈の初の書籍「歴史のじかん」(幻冬舎)が発売前重版となるなど、売れ行き好調だ。
同書は、2019年までひかりTV・dTVチャンネル...
長谷川博己主演のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』が2月7日、ついに最終回を迎えた。
ドラマではクライマックスとなった「本能寺の変」で染谷将太が見せた従来の織田信長像を一新す...
──歴史エッセイスト・堀江宏樹氏が国民的番組・NHK「大河ドラマ」(など)に登場した人や事件をテーマに、 ドラマと史実の交差点をさぐるべく自由勝手に考察していきます! 前回はコチ...
愛国ビジネスの歴史を追う
――毎年のように「日本すごい本」や「嫌韓・嫌中本」がベストセラーとなり、右傾化が懸念される日本社会だが、この流れはいつから始まったのだろうか? また、これらの本の作者は今と昔では...
大河ドラマ『麒麟がくる』(NHK)が、ますます盛り上がりを見せている。ドラマをより深く楽しむため、歴史エッセイストの堀江宏樹氏が劇中では描ききれない歴史の裏側を紐解く──。前回は...
NHK大河ドラマ『麒麟がくる』放送再開を待つ間に!
大河ドラマ『麒麟がくる』(NHK)の放送が、新型コロナウイルスの影響で中断を余儀なくされている。放送再開が待ち遠しいが、この空白の時期を使って主人公「明智光秀」についてより理解を...
NHK大河ドラマ『麒麟がくる』放送再開を待つ間に!
大河ドラマ『麒麟がくる』(NHK)の放送が、新型コロナウイルスの影響で中断を余儀なくされている。放送再開が待ち遠しいが、この空白の時期を使って主人公「明智光秀」についてより理解を...
NHK大河ドラマ『麒麟がくる』放送再開を待つ間に!
大河ドラマ『麒麟がくる』(NHK)の放送が、新型コロナウイルスの影響で中断を余儀なくされている。放送再開が待ち遠しいが、この空白の時期を使って主人公「明智光秀」についてより理解を...
隠蔽された日本兵の精神障害【1】
――戦中、多数の日本兵が「戦争神経症」を発症し、軍の病院に“収容”されていた――。昨年、NHKのドキュメンタリー番組がその実態に迫り、大きな話題となったが、なぜこの事実は長ら...
少女マンガというとまず、中学生の時、好きな女の子から貸してもらった矢沢あいの『天使なんかじゃない』(集英社)が思い浮かぶ。彼女は「付き合った男全員に『天ない』を無理矢理読ま...
歴史ブームも、光あるところに影がある。
若い世代には歴史をテーマにしたあらゆる形態の作品が人気を博したり『応仁の乱』や『観応の擾乱』といった、マニアックなジャンルの歴史書...
昨年、希代の革命家である外山恒一を取材した。話題は必然的に、やがて訪れる「革命」の具体的なイメージになった。「革命は、人の力でどうにかして起こせるものじゃない。革命様が降臨...
ニューヨークでオークションにかけられた『昭和天皇独白録』の原本を、美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長が約3,000万円で落札し話題になっている。
高須院長は「国の宝...
坂本龍馬もロベスピエールも、教科書から消滅してしまう? 高校の日本史B・世界史B教科書に収録する用語の半減案が注目を集めている。
現行では最大で3,800語ある用語を半分...
なぜ、若者は家系図を作りたがるのか?
『「家系図」を作って先祖を1000年たどる技術』同文館出版「最近、"カケイザー"なる、自分の家系図を常に携帯している人が巷で増えていると噂で聞いていたんですが、うちの会社でも実際...
"レキジョ"は増加の一途!?
CAPCOM『戦国BASARA』公式サイトより いわゆる「歴史ブーム」「戦国ブーム」は止まる気配がない。『もういちど読む山川日本史』(山川出版社)が売れに売れ、お盆には歴史上の人...
『日露戦争を勝利に導いた奇跡の兄弟秋山好古・真之』(著:小野木圭/ぶんか社刊) 直江兼続の生涯を描いたNHK大河ドラマ『天地人』。「起伏のないストーリーを無理やり盛り上げている」...