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深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.134

“人間失格”の道を選んだ映画監督の業 林由美香の最新主演作『監督失格』

kantoku01.jpgAV、ピンク映画を含め200本以上の作品に出演した人気女優・林由美香。
2005年に亡くなってからも『あんにょん由美香』『監督失格』
と主演作が作られている。(C)「監督失格」製作委員会

 庵野秀明プロデュース、平野勝之監督によるドキュメンタリー映画『監督失格』は、見終わった後にうちひしがれる。真剣に人を愛することが怖くなる。愛するものを失った人間の癒しがたい苦しみが映像の中に込められている。座席から立ち上がれなくなる。本作の主演は2005年6月26日に34歳の若さで急逝した女優・林由美香。松江哲明監督の『あんにょん由美香』(09)に続く最新主演作だ。平野監督にとっては11年ぶりの新作映画となる。

 本作の前半は、傑作ドキュメンタリーとして誉れの高い『由美香』(97)のダイジェストだ。抜けないAV作品を撮る監督として活躍していた平野監督は妻がいながら人気女優・林由美香と恋人関係にあり、97年7月~8月に林由美香と北海道の最北端・礼文島まで自転車での撮影旅行に向かう。もともとはAV作品として撮影されていた『由美香』(AVタイトルは『わくわく不倫旅行』)だが、本作では自家製ウコン入りカップ麺を林由美香が顔を歪めて食べるシーンなどはカットしてある。でも、慣れない自転車の旅に疲れて泣き出すシーン、酔っぱらって宿泊している廃バスの中でおねしょしてしまうシーン、10代の頃は不仲だった母親の声を聞くために公衆電話を掛けるシーン……、カメラの前で素顔をさらす林由美香の生身の魅力がスクリーンに蘇る。再構成されても『由美香』の中の林由美香には、やはり目を惹き付けられる。なるほど、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』で自分の人生を狂わせた悪女”エヴァ”と3たび向き合っている庵野秀明プロデュース作品らしい。

kantoku02.jpg平野勝之監督は恋人だった林由美香の死を
克服するため、のたうちまわりながらも
11年ぶりとなるドキュメンタリー制作
に着手する。

 北海道旅行中の平野監督はとことんバカだ。旅の目的地にゴールした直後、林由美香がそっけない態度だったことに怒って、彼女を平手でぶってしまう。観ている側は思わず心の中で叫ぶ、「そうじゃないだろう!」と。彼女はこの旅を通して、監督との関係が変わることを期待していたはずだ。でも、監督は身勝手だ。不倫しておきながら、彼女の前で平気で妻の話をする。ケンカの様子をカメラで撮りそびれた監督に対して、彼女は「監督失格だね」と精一杯毒づいてみせる。案の定、作品の完成後、2人は別れることになる。監督失格どころか、恋人失格だ。

 女優・林由美香の魅力は、そのムキ出し感だ。体だけでなく、心もハダカになっていた。勝ち気に見えて、ムキ身なだけにとても傷つきやすかった。人にもっと愛されたくて、いまおかしんじ監督の『たまもの』(04)、女池充監督の『ビタースイート』(04)をはじめとする200本を越える出演作の中でたくさんの愛を振りまいてきた。淋しがり屋な反面、サービス精神旺盛なのは、小学生のときに両親が離婚したことも少なからず関係しているのだろう。恋人である平野監督のカメラに向かって「幸せだよ」とささやきながらも、どこか表情の片隅に淋しさの影が漂う。

kantoku03.jpg林由美香を語る上で欠かせない人気AV監督
のカンパニー松尾。林由美香のマンション
に駆け付けるが、動揺のあまりカメラを満足
に回すことができない。

 平野監督は林由美香と別れた後も、彼女の残り香を求めるかのように北海道への自転車旅行を続け、”自転車三部作”となる『流れ者図鑑』(98)、『白 THE WHITE』(99)を公開する。しかし、林由美香という創作意欲を掻き立てる至高のミューズを手放したことから、平野監督は次第にスランプに陥り、新作を撮れなくなってしまう。人間は大事なものを失ってから、初めて失ったものの大きさに気づく。

 『監督失格』の後半。恋人という季節を過ぎ、年齢を重ね、平野監督と林由美香はお互いに欠かせないパートナーであることを認識する。そして久しぶりの撮影を兼ねて、平野監督が再会を約束した林由美香の35歳の誕生日。平野監督は林由美香のマンションを訪ねるが、インターホンを鳴らしても返事がない。プロ意識の強い彼女は、これまで仕事をドタキャンしたことは一度もない。翌日になっても返事がない。不審に思った平野監督が、林由美香の母親に連絡し、部屋の中へと入る。異臭が立ち込め、彼女は部屋の奥で倒れていた。あまりにも唐突すぎる別れだった。平野監督に同行していた弟子のペヤングマキが、パニックに陥った平野監督、「どうしてだ! なぜなんだ! 由美香!」と絶叫する母親の姿をカメラに収める。さらに床に置かれたREC状態のカメラは、倒れ込んで泣きむせぶ母親を記録し続ける。平野監督と同様に元恋人であったAV監督のカンパニー松尾も知らせを聞いて駆け付け、救急車にストレッチャーが運ばれる様子を見て慟哭する。カメラは、愛が永遠に失われた瞬間を冷静に映し続ける。

kantoku014.jpg由美香ママこと小栗冨美代さん。野方ホープの
社長。実の娘である林由美香と20代前半
まで疎遠だったが、その後和解し、仲良し親子
となっていたが……。

 弟子のペヤングマキがとっさに床に置いたカメラの画角が、恐ろしいほどに絶妙すぎる。北海道旅行の際に肝心な場面を撮りそびれ、「監督失格」と烙印を押された師匠の汚名を挽回して余りある瞬発的な行為だ。神がかり的と言っていい。しかし、あまりにもこのカメラ位置がベストアングルすぎたことから、騒動が巻き起きてしまう。林由美香の死亡事故に平野監督たちは関与していたのではないかと、由美香ママから勘ぐられてしまうのだ。マスコミにも平野監督が元恋人である女優の死体発見現場でカメラを回していたことを報じられる騒ぎとなった。このときのカメラに記録された問題映像は弁護士を介して、平野監督、映像会社、由美香ママの3者の間で封印することが決められる。

 林由美香が亡くなって5年。どういう経緯で由美香ママが”封印映像”の使用を許可する気になったのか詳細は明かされない。由美香ママの表情から読み取るしかない。また、平野監督は本作を作ることで本当に林由美香を永遠に失った喪失感を克服でき、立ち直ることができたのかは不明だ。ときに身勝手で、感傷的で、不道徳で、ブザマな上に未完成なドキュメンタリーだ。でも、それが人間が生きるということなのか。割り切れない方程式なのか。フタのないパンドラの箱なのか。観客から「人間失格!」と後ろ指をさされる覚悟で、平野監督は本作を完成させた。「監督失格だね」と自分のことを呼んだ林由美香にもう一度応えるために。

 今、充分に幸せな人はこの作品は見ないほうがいい。愛する者を失った哀しみの大きさに怯えながら生きることになるから。でも、本当の愛の大きさを実感してみたいと考える人は見るべきだろう。平野監督は愛を失うことで、その愛の大きさと重さを思い知った。これから彼は、失った愛を抱えながら修羅の道を進むことになる。
(文=長野辰次)

kantoku05.jpg
『監督失格』
監督/平野勝之 プロデュース/庵野秀明 音楽/矢野顕子 出演/林由美香、小栗冨美代(由美香ママ)、カンパニー松尾 配給/東宝映像事業部 9月3日(土)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズにて独占先行ロードショー、10月1日(土)より全国拡大ロードショー <http://k-shikkaku.com>

あんにょん由美香

由美香の足跡。

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最終更新:2012/04/08 22:38
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