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深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.158

ピラミッドは古代からのメッセージ!? 歴史ミステリー『ピラミッドの謎』

piramid021501.jpgその大きさで否応なく人目を惹くギザの大ピラミッド。何のために造ったのかとまず疑問を抱かせることが目的だった?

 豊臣秀吉は6本指だった! 幻のアトランティス大陸は南極大陸のことだった! オーストリアで見つかった700年前の壁画にミッキーマウスが描かれていた! 世間一般では”トンデモ系”と称されているが、この手の歴史異聞を耳にするとザワザワするじゃないですか。教科書には載っていない情報に、頭の中がシュワシュワシュワ~となって、脳ミソがトロピカルジューシーになりますよ。2月18日(土)から公開されるフランス映画『ピラミッドの謎 5000年の嘘』は、これまでの古代エジプトに関する常識を覆す驚愕の歴史ドキュメンタリー。2月8日に『ザ・ベストハウス123』(フジテレビ系)でネタバレ放映したところ、同映画のHPにアクセスが殺到し、サーバーがダウンしたほどの大反響を呼んだ。


 本作はギザの大ピラミッドについて37年間にわたって調査研究を重ねたジャック・グリモーの原作本をベースに、パトリス・プーヤール監督が6年間かけて検証した上で映画化したもの。本作の序盤はピラミッドに体する素朴な疑問から始まる。高さ146m、底辺の一辺が230mという古代最大の建造物であるギザの大ピラミッド。紀元前2700~2500年ごろにクフ王の墓として建造されたと言われ、雄大さと均整のとれた調和美を誇る。その大ピラミッドは200万個もの巨石で構成されているわけだが、これまでの学説通り工期20年だとすると、セダン1台分の重量のある巨石を1日12時間労働と考えて、2分30秒のペースで積み上げていったことになる。クレーンなどない時代に、である。現代の建築技術を駆使しても、これだけの大プロジェクトを20年で完成させるのは至難の技。そこで工期20年という定説に疑問が生じるのだが、従来の考古学に携わる学者たちはそのことに触れられるのを嫌がる。大ピラミッドの建造期間がもっと長かったとすると、在位期間が20年足らずだったクフ王の統治期と合わなくなってしまうためだ。そうなるとピラミッド=王の墓、という学説が根底から揺らいでしまう。

piramid021502.jpg春分と秋分の日だけ、大ピラミッドが八面体であることが目視できる。当然ながら、緻密な建築技術が必要だ。

 続いて「へぇ~」と思わせるのが、ギザの大ピラミッドは四面体ではなく八面体であるということ。普段は気がつかないが、年に2回、春分と秋分のときだけ真東から太陽が昇り、ピラミッドに日が射すと八面体であることが明らかになる。地理学的、天文学的、建築学的にも非常に緻密な計算の上で、あの巨大な建造物は生み出されたのだ。さらにピラミッドの寸法には黄金数、円周率、平方根……といった様々な数学上のデータが潜んでいることを本作は指摘する。これだけの繊細な数値に基づいていながら、天災の数々にびくともしない耐震設計まで施されていたことにも驚きを覚えずにいられない。

 当然ながら、ここまでピラミッドに関する情報を知ると、観ている側も強い疑問を抱くことになる。そんなにスゴいもの、手間ひまかかるものを、何のために造ったのかということ。ただエジプトの王様が自分の権力を誇示したいだけなら、単純にデカく見えるものをデ~ンと建てるだけでよかったはず。数千年単位でその巨大さをキープしながらも、古代エジプト人が非常に優れた文明を有していたことを分かる人には分かるように手掛かりを散りばめていることには大きな意味があるのではないか。本作はこう説く。ピラミッドは王様の墓ではなく、我々現代人に何かを伝えるために古代人が残した”巨大かつ恒久的な言語”なのだと。

piramid021503.jpg非常に高い精度で東西南北の方位を示しているピラミッド。巨大な方位盤であり、日時計であることが分かる。

 4000年以上もの歳月を越え、古代エジプト人が現代人に伝えようとした言葉とは何か? 国家規模であれだけの大プロジェクトを完成させ、自分たちエジプト文明が滅んだ後の末裔にまで伝えようとしているのだから、よっぽどの重要事項であるはずである。ここで、ふと脳裏を横切るのが映画『100,000年後の安全』(09)だ。日本でも福島第一原発事故後の2011年4月に緊急公開され、大きな話題を呼んだ北欧製のドキュメンタリー作品。フィンランドで建設中の高レベル放射能廃棄物の最終処分場、通称”オンカロ(隠された場所)”をめぐるものである。使用済み核燃料は処理するのが非常に難しい。ロケットに積んで、太陽に打ち込んでしまえというプランもあったが、結局は固い岩盤を掘削した地下500mに永久埋蔵されることになる。放射能レベルが生物にとって無害になるまで最低10万年は要するため、その処分場は10万年後の人類にも分かるように「ここは危険。近づくな!」と警告を発さなくてはならない。果たして10万年後の人類に、現代の言語やイラストの意味が通じるのか? 未来の人類は核廃棄物処分場を宗教的儀式の施設や財宝の埋蔵地などと勘違いして、掘り起こしたりしないだろうか? 現実の核廃棄物を前にして、科学者たちの間でSFめいた問答が繰り広げられる。多分、数万年後の未来人たちは、現代人がピラミッドのことを認識できる程度にしか、オンカロのことを理解できないに違いない。

 『ピラミッドの謎』の後半は、いよいよ大ピラミッドに隠されたメッセージが解き明かされる。原作者ジャック・グリモーの考えはこうだ。ピラミッドは古代からのメッセージであるのと同時に、非常に精巧に造られた巨大な時計であると。では、その巨大な時計はいったいどのような時間を刻んでいるのか? その時間は何を知らせるものなのか? ここから本作は一気にイマジネーションの世界へと飛び出していく。イースター島やインカ文明との関連性、宇宙単位で語られる地球の歴史、そして未来のビジョン。諸星大二郎先生の奇想コミック『暗黒神話』などにハマった人には堪らない、超弩級の驚愕展開が待ち受けている。

piramid021504.jpgパトリス・プーヤール監督は「より多くの人に知ってほしいという使命に駆られ、作品を完成させた」と語る。

 1月に来日したパトリス・プーヤール監督にコメントを求めたところ、このような言葉が返ってきた。「もし、私がこの映画で提示している結論をひと言で言ってしまうと、気が狂っていると思われるかもしれません。しかし、映画で描かれる事実の数々を目にすると、きっとみなさんも今まで教えられてきた学説について疑問を感じるようになり、新たな仮説についても心を開いて考えられるようになるでしょう。何と言っても事実は事実なのですから、否定することはできません」。

 グラハム・ハンコックの『神々の指紋』(翔泳社)から受けた影響について聞いてみると、「調査を始める当初、『神々の指紋』を読み、充実した内容に驚きました。素晴らしい本であることは認めますが、でも残念ながら私が求めていたことは書かれておらず、読み終わった後に少し不満が残りました。事実の断片を紹介するだけでは、何も訴えることができないと感じたからです」とのこと。また、プーヤール監督によると、ピラミッドにはまだまだ隠された謎が残されているらしい。本作の反響次第では、続編に取り掛かりたいとも語っている。

 目先の1分1秒に追われがちな現代人だが、5000年、1万年単位で地球を眺めることで、これまでとは違った光景が見えてくることを本作は教えてくれる。ここまで壮大な歴史エンターテイメントには、そうそう劇場ではお目にかかれないだろう。
(文=長野辰次)

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●『ピラミッドの謎 5000年の嘘』
原作/ジャック・グリモー 監督/パトリス・プーヤール 日本語監修/大地舜 日本語ナレーター/森川智之 配給/スターサンズ 2月18日(土)より新宿バルト9、丸の内TOEI、渋谷TOEIほか全国ロードショー
http://pyramid-movie.jp

神々の指紋 (上)

人類が失った記憶とは……。

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最終更新:2012/04/08 22:35
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