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深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】vol.164

懐かしき香り漂う、新感覚サスペンス 破滅へ突き進む男の悲劇『ドライヴ』

drive_movie01.jpgライアン・ゴズリング主演のクライムアクション『ドライヴ』。
カンヌ映画祭監督賞を受賞したニコラス・ウィンディング・レフンの硬質な演出が冴える。
(C)2011 Drive Film Holdings, LLC. All rights reserved.

 まるで阿修羅像のように、映画『ドライヴ』の主人公は3つの顔を持っている。昼間は薄暗い自動車整備工場で黙々と汗を流す整備工としての地味な顔。そんな男が輝く瞬間がある。映画のカーアクションシーンで人気俳優の身代わりを務めるカースタントマンとしての顔だ。危険なシーンでも愚痴ひとつこぼさず、冷静なドライブ技術を披露し、映画スタッフから信頼されている。ただし、あくまでも人気俳優の影武者であり、その素顔が脚光を浴びることはない。整備工としてもスタントマンとしてもベストの仕事を男は尽くすが、整備工としての稼ぎは限られているし、カースタントの仕事も不定期なため、収入は安定しない。そんなとき、男にとって3つめの顔がもたげてくる。犯罪者を後部座席に乗せて、夜の街を疾走する“逃がし屋”としての裏の顔である。カースタントで鍛えた度胸と整備工として身に付けた知識に裏付けされた華麗なテクニックで、警察の執拗な追跡を振り切ってみせる。そのため、警察は男の素顔をまだつかめていない。

 ダッチワイフと暮らす田舎の朴訥な青年を演じた『ラースと、その彼女』(07)、大恋愛の末に結ばれながらも倦怠期を迎えた夫婦の危機を描いた『ブルーバレンタイン』(10)と、クセのある繊細な若者役がハマるライアン・ゴズリング。メジャー大作には出演していないため日本での知名度はもうひとつだが、今が旬の演技派男優だ。大統領選挙戦の内幕を描いた政治サスペンス『スーパー・チューズデー 正義を売った日』(3月31日公開)では正義と権力の座を天秤に掛ける能弁な選挙参謀役をキリッと演じた彼が、本作では往年のフィルム・ノワールを思わせる犯罪ドラマの寡黙な主人公に扮している。作品ごとに幾つもの顔を持ち、地味な役でも黙々と没頭するライアン・ゴズリングの姿は、本作の主人公と重なるものがある。

drive_movie02.jpg『シェイム』ほか話題作に続けて出演中のキャリー・マリガン。童顔女優クリスティーナ・リッチが座っていた席に就いた感あり。

 自動車の整備で油まみれになるのを嫌がらない男の仕事ぶりに惚れた整備工場の上司シャノン(ブライアン・クランストン)は、男に自分が果たせなかった夢を託す。カースタントの先輩でもあるシャノンは怪我を負っており、もう運転することはできない。若くて、卓越した運転術を身に付けている男をレーサーに仕立て、自分はレーシングチームのボスとして、ひと花咲かせようと夢想している。シャノンがそう思うほど、男には限られた人間だけが持ちうる何かが秘められていた。男の内側では、暗い情熱がとぐろを巻いていた。できれば、その情熱は正しい方向に導いてやりたい。シャノンは羽振りのいい実業家のバーニー(アルバート・ブルックス)に話を持ち掛け、男を表舞台へ送り出そうと考える。

 一方の男にも近況に変化があった。アパートの隣室に幼い男の子を連れたシングルマザーのアイリーン(キャリー・マリガン)が引っ越してきた。夜のドライブデートに出掛けるほど、2人は懇意になる。長い間、ずっと日陰生活を送ってきた男だったが、どうやら風向きが変わってきたらしい。男は“裏の仕事”から足を洗い、目の前に現われた幸福をつかみとろうとする。そんなとき、アイリーンの夫スタンダード(オスカー・アイザック)が刑務所から出所してきた。スタンダードは刑務所の中で多額の借金を背負っており、その借金が返済できないとアイリーン親子もギャングの標的となってしまう。「これが最後の仕事」と男は自分自身に言い聞かせて、スタンダードと一緒に郊外の小さな質屋を襲撃する。きわめて簡単な仕事のはずだったが……。

drive_movie03.jpgお金の匂いに敏感な実業家のバーニー(アルバート・ブルックス)。「オレの手も汚れているぜ」と握手を求める。

 愛する者のために裏稼業から足を洗おうとするくだりは、ヤン・イクチュン監督の『息もできない』(08)をはじめとするチンピラ映画の定番的ストーリー。男たちが束の間だけ夢を思い描くシーンは、青春時代の終わりを描いたフランス映画の名作『冒険者たち』(67)を彷彿させる。また、静謐な映像を唐突に突き破るかのように挿入されるバイオレンスシーンの過激さは、北野武監督の『ソナチネ』(93)のようでもある。古今東西のさまざまな映画の名シーンのスペアパーツを組み合わせたかのごとく、新しい時代のクライムストーリーへと整合してみせたデンマーク出身のニコラス・ウィンディング・レフン監督の手腕がお見事。脚本は『日陰のふたり』(96)のホセイン・アミニが担当している。

drive_movie04.jpg普段は温厚なドライバー(ライアン・ゴズリング)だが、危機回避能力がハンパない。プロのヒットマンと激突する。

 ニコラス監督は助演陣の扱いもうまい。現在公開中の『シェイム』に出演するまではロリ系女優の印象があったキャリー・マリガンを若妻役に起用。車の運転以外に興味を示さなかったクールな主人公が心を開く、イノセントかつ母性的優しさの持ち主としてキャラクター造型されている。男性臭の強いキャスティングの中で出色の存在が、コメディ俳優として知られるアルバート・ブルックス。彼が演じるバーニーというオッサンは、実業家として成功しているが、そこに至るまでには多分、何人もの邪魔者を消してきたのだろう。主人公が「手が汚れているから」と握手するのを避けようとすると、バーニーは「オレの手も汚れている」と答える。おそらく、2人とも幼い頃から家庭環境には恵まれなかったはずだ。2人とも裏の仕事に手を染めることで今まで生き抜いてきた。2人は似たもの同士なのだ。だから、バーニーは若い男がレーサーになろうとする夢に手を貸すが、やがて質屋から奪った大金を巡って対峙することになる。男にとってバーニーはいちばんの理解者であると同時に最大の敵となっていく。

 名前がなく、周囲から“ドライバー”と呼ばれている主人公は、天才的なドライブテクニックを持つ孤高のヒーローのように映るが、実は大きな欠陥を抱えている。フツーの人間なら感じるはずの恐怖心を、この男は持ち合わせていない。それゆえ大胆なハンドルさばきを見せることができる。アクセルを踏み込むときだけ、男は生を実感することができるのだ。阿修羅像のように3つの顔を持つ男だったが、アイリーンという愛情を注ぐ対象を見つけたことで、3つの顔は次第に消滅していく。物語のラスト、血まみれとなった男は弱々しく苦しげな表情を浮かべる。どんなときでも、クールさを気取っていた男が見せる、ぶざまな姿だ。だが、その表情はどこかうれしそうでもある。車しか愛することができなかった男が、生身の人間を愛する喜びを知ったからだろうか。
(文=長野辰次)

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『ドライヴ』
原作/ジェイムズ・サリス 脚本/ホセイン・アミニ 監督/ニコラス・ウィンディング・レフン 出演/ライアン・ゴズリング キャリー・マリガン、アルバート・ブルックス、ブライアン・クランストン、オスカー・アイザック、ロン・パールマン 配給/クロックワークス R15 3月31日(土)よりほか新宿バルト9ほか全国ロードショー<http://drive-movie.jp

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[第17回]地獄から甦った男のセミドキュメント ミッキー・ローク『レスラー』
[第16回]人生がちょっぴり楽しくなる特効薬 三木聡”脱力”劇場『インスタント沼』
[第15回]“裁判員制度”が始まる今こそ注目 死刑執行を克明に再現した『休暇』
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[第13回]風俗嬢を狙う快楽殺人鬼の恐怖! 極限の韓流映画『チェイサー』
[第12回]お姫様のハートを盗んだ男の悲哀 紀里谷監督の歴史奇談『GOEMON』
[第11回]美人女優は”下ネタ”でこそ輝く! ファレリー兄弟『ライラにお手あげ』
[第10回]ジャッキー・チェンの”暗黒面”? 中国で上映禁止『新宿インシデント』
[第9回]胸の谷間に”桃源郷”を見た! 綾瀬はるか『おっぱいバレー』
[第8回]“都市伝説”は映画と結びつく 白石晃士監督『オカルト』『テケテケ』
[第7回]少女たちの壮絶サバイバル!楳図かずおワールド『赤んぼ少女』
[第6回]派遣の”叫び”がこだまする現代版蟹工船『遭難フリーター』
[第5回]三池崇史監督『ヤッターマン』で深田恭子が”倒錯美”の世界へ
[第4回]フランス、中国、日本……世界各国のタブーを暴いた劇映画続々
[第3回]水野晴郎の遺作『ギララの逆襲』岡山弁で語った最後の台詞は……
[第2回]『チェンジリング』そしてイーストウッドは”映画の神様”となった
[第1回]堤幸彦版『20世紀少年』に漂うフェイクならではの哀愁と美学

最終更新:2012/04/08 22:34
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